東山紀之 芸能生活最後の表舞台にファン涙 デビュー38年「素敵な青春を作ることができました」
2023年12月27日 04:00
芸能
「デビューして38年。良きときも大変なときも、常に励まし、支えてくれて本当にありがとう。皆さんの笑顔に何度救われたか…数え切れません」とあいさつ。ファンの盛り上がりには「すごいね、やっぱり。最後となると皆さんのリアクションも素晴らしい。ポーズを取るたびに“ヒー!”とか“フー!”とか“アー!”とかいろんな声が聞こえて」と驚きの表情。少年隊の思い出の写真や映像がスクリーンに映し出されると、ファンたちは涙を流した。
本編終了後もアンコールの要望に応え、再びステージに立つと「アンダルシアに憧れて」を時にジャケットをはためかせながら披露。それでも別れを惜しむファンからの手拍子は鳴りやまず「あまり湿っぽくならないほうが、私らしいと思いますので。私は最後の最後まで塩対応の男だと」と話して笑いを誘った。そして「人生はまだまだ続きます。僕にとってもそうですし、皆さんにとってもそう。今後もまたよき人生になるよう、お互いに頑張っていきましょう。本当にありがとうございました」とフォーリーブスの曲で少年隊もカバーした「君にこの歌を」を歌唱。“最後の姿”を目に焼き付けようと見つめるファンに「お元気で!さようなら!」と笑顔を見せ、ステージを去った。
東山は1979年に芸能界入りし、85年に少年隊として「仮面舞踏会」でデビュー。俳優としても主演を務めたテレビ朝日「刑事7人」シリーズが人気を博すなど、活躍した。
かねて生涯現役を宣言するほど、エンターテインメントにかける思いは強かった。ただ故ジャニー喜多川氏の性加害問題を受け、藤島ジュリー景子氏に代わって9月5日付で旧ジャニーズ事務所(現SMILE―UP.)の社長に就任。年内での芸能界引退を発表した。
今後は主演を務めるテレビ朝日ドラマ「必殺仕事人」が29日に放送を控えるのみ。来年からは「SMILE―UP.」の社長として、故ジャニー喜多川氏の性加害問題の被害者への補償、救済に専念する。
SMILE―UP.は補償終了後に廃業。東山は役目を終えることになる。生粋のエンターテイナーだけに、再び表舞台に現れる日が来るのかに注目が集まる。(糸賀 日向子)