ガーシー被告がYouTubeで被害者へ謝罪　切り抜き動画の拡散、被害者への誹謗中傷「やめてください」

　俳優らを動画投稿サイトでの暴露投稿で脅迫したなどとして、暴力行為法違反（常習的脅迫）など五つの罪に問われた元参院議員ガーシー（本名・東谷義和）被告（52）が29日に配信されたYouTubeチャンネル「弁護士高橋裕樹のリーガルチェックちゃんねる」に出演。被害者へ謝罪の言葉を口にするとともに、自身がこれまで投稿していた配信動画を「これ以上拡散し、世の中に広めたりだとか、このまま誹謗中傷を続けることはやめてください」と訴えた。 　ガーシー被告は白のロンT姿で一人で登場し、「この度は世間の皆様をお騒がせし、本当に申し訳なかったと思っています」と頭を下げ、「そして何より被害者の方、被害者家族の方々、関係者の方々にご迷惑をかけたこと、本当に反省しております。綾野剛さん、トライストーンの皆さん、福谷公男さん、川上量生さん、本当に申し訳ございませんでした。心より反省をしております」と謝罪した。

　今回の動画を撮った理由について「謝罪するためにこの動画を今、取ってるわけではなく、僕があげた動画によって、いまだにそれが拡散され、切り抜きによって配信されている状況で、被害者や被害者の方々の家族、その関係者までがいまだに苦しみ続けているという現状に、僕はずっとこの動画を出したいということを検事に取り調べの段階から伝えていました」とした。

　この訴えにより、第3回公判で検事から「この動画をしてください」と伝えられ、「遅くなりましたが、やっと自分の口で今行われていることを、拡散を止めるための動画をここに配信することができました。被害者の皆様、家族の皆様、関係者の皆様、遅くなり申し訳ございません」と再度、頭を深々と下げた。

　自身が犯した罪について「僕は今回、ドバイから日本に帰ってきて、自分の犯した罪に対して真摯に向き合い、被害者、被害者家族に本当に申し訳ないと思って、今裁判を受けております」とし、「それによって自分の受けた罪に対する償いはきちっとさせてもらおうと思っています」と考えを示した。

　これまで自身が配信した“暴露動画”が今も拡散されていることに「未だ被害者や被害者の家族の方々が苦しみ続けています。“お前がやったんやろ”“お前が始めたことやんけ”っておっしゃられるのもわかります。でも、そう言うんであれば、元である配信をした僕の全ての責任だと思ってますので、僕のことをとやかくボロカス言うのは全然OKです。好きなだけ言ってください。でも被害者や被害者家族の方々のことを、これ以上拡散し、世の中に広めたりだとか、このまま誹謗中傷を続けることはやめてください。よろしくお願いします」と呼び掛けた。

　また「僕の支持者の方々は良かれと思ってやってる人もいると思います。でも僕は今、裁判を罪を認め粛々と粛々と行っています。もし僕のことを支持している方々がまだそういうことをされているのであれば、できれば静かに見守っていてください」などと、自身の思いを伝えた。