藤井聡太八冠の特別番組に加藤一二三氏登場！“ひふみん”ワールドに藤井八冠思わずツッコミ

　史上最強棋士と評される藤井聡太八冠（21）が31日、ABEMA「藤井聡太竜王・名人と一緒に振り返る八冠ヒストリー」に出演。“ひふみん”こと加藤一二三元名人（83）がゲストとしてVTR出演し、藤井八冠の大偉業を称えた。 　7年前の藤井八冠のデビュー戦で対戦。藤井八冠に抜かれるまでは加藤元名人が史上最年少プロ棋士の記録を持っていたこともあり、大変な話題となった。対局に関しては「藤井さんは巧みに戦われて、私にほとんど勝つチャンスはなかった」と振り返った。

　ただ、加藤元名人は藤井八冠の戦い方よりも昼食の選択に大きな関心がある様子。「日本全国を渡り歩いていると思うのですが、彼は地方に行くと、その地元の食を積極的に食べられる人。とても気遣いの方です」と評した。自身はというと「ぼくは毎日のようにうな重。カマンベールチーズも大好きですけど。東京・千駄ヶ谷に将棋会館があるのですが、その近くで40年くらい毎日うな重を食べます。おいしいし、腹持ちはいいし、飽きが来ない。彼は若いから胃がもたれるかな」と藤井八冠の内臓を気遣った。

　普段はどんな場合でも丁寧に応対する藤井八冠が「普通、うなぎは若い人のほうが胃はもたれないと思うのですが…」と思わずツッコミ。また対局の時に「カバンを開けてゴソゴソされていたんです。何が出てくるんだろう？と思ったらカマンベールチーズが出てきてビックリしました。お好きだったんですね」と納得がいった様子だった。

　加藤元名人は最後に自らの将棋人生を振り返り「私は精進もしたけど、行き詰まらず、嬉々として対局をしてきました。藤井さんが今後、何か考えてみたいという時が来た時は私の姿を役立ててもらえたら幸いです」とエール。藤井八冠も「全力で挑まれ、加藤先生の気迫を感じられたのは貴重な経験でした。対局に臨む姿勢は忘れることはないと思います」と、伝説の棋士のメッセージに感謝していた。