紅白視聴率は史上最低の31.9% 旧ジャニ勢不在&同時間帯配信…「ザワつく」など裏番組健闘も影響

2024年01月03日 05:00

芸能

紅白視聴率は史上最低の31.9% 旧ジャニ勢不在&同時間帯配信…「ザワつく」など裏番組健闘も影響
様々な趣向を凝らした紅白歌合戦だったが… Photo By スポニチ
 昨年大みそかの「NHK紅白歌合戦」の平均世帯視聴率は、午後9時から11時45分までの第2部が31・9%(関東地区)だった。ビデオリサーチが2日、発表した。2021年の34・3%を下回る歴代ワースト。午後7時20分から8時55分までの第1部は29・0%で、2部制となった1989年以降で史上初めて30%台を割った。
 その影響の一つに旧ジャニーズ勢の不在が挙げられる。昨年出場した6組のうち、Snow Man、SixTONESら4組が同時間帯に生配信を実施し“ライバル”へと変わった。同局関係者は「これまでジャニーズグループを目当てに紅白を見ていたファンが一気に離れた」と指摘した。

 加えて裏番組の躍進も打撃となった。TBSは「WBC2023 ザ・ファイナル」で、午後7時から11時45分までの第3部が8・9%をマーク。前年の「THE鬼タイジ」の5・4%から大きく数値を伸ばした。テレビ朝日「ザワつく!大晦日 一茂良純ちさ子の会」は3年連続の民放トップ。午後6時から7時30分までの第2部が12・3%で、こちらも前年の10・0%から2ポイント以上上昇した。

 TBSのWBC特番は生放送だったが、放送時間の多くを大会の映像で構成。「ザワつく…」は収録だったが、侍ジャパンを世界一に導いた栗山英樹氏(62)がゲスト出演したことも話題となった。放送関係者は「これまで紅白を生放送で楽しんでいた年配の人たちの数字(視聴率)も大谷WBCに持っていかれたのでは」と推察している。

 近年は見逃し配信など視聴環境が変化し、世帯視聴率は下降傾向にある。とはいえNHK関係者は「民放でも年末の音楽特番の視聴率が軒並み2ポイントほど下がっていた。旧ジャニーズ不在の影響もあり、紅白も数字が下がる予測をしていたが、まさか裏番組にも人が流れているとは」と、予想以上の下落に落胆を隠せずにいる。

 ≪テレ朝年間視聴率が開局以来初の「3冠」≫テレビ朝日は2日、2023年の年間世帯視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区)が、全日(午前6時~翌日午前0時)6.4%、ゴールデン帯(午後7~10時)9.1%、プライム帯(午後7~11時)9.3%で、それぞれ首位となり開局以来初となる「3冠」を達成した。それぞれの時間帯での2位はいずれも日本テレビで、全日が6.1%、ゴールデンが8.8%、プライムが8.4%だった。

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