青学大・原監督 12月初旬までのインフル集団感染のピンチに「あえて」下した常識覆す決断明かす
2024年01月04日 17:35
芸能
歓喜から一夜明け、テレビ局各局に出演した原監督。改めて恒例のスローガンを「負けてたまるか!大作戦」にした真意を聞かれ、「駒沢大学がもう1強です。史上最強軍団だったんです。そこに対して“負けてたまるか”というところと、もう一つは(昨年)11月下旬から12月初旬にインフルエンザの集団感染にかかったんですよ。“自分自身に負けるな”と“自滅するな”と、そういう思いでですね。鼓舞するためにつくりました」と語った。
スローガンに込めた思いとは裏腹に、直前のミーティングでは選手たちには「準優勝でいいよ」と語っていた原監督。「8割本音」と言いつつ「選手全員がえらい肩に力が入っていたから」と狙いはあったという。
また、昨年12月19日の同番組に23年最後の出演をした際には「勝てる確率はほぼほぼない…よっぽど駒沢大学さんが自滅しない限りは勝てない。それぐらいの状況でした」と苦笑いを浮かべながら、勝つイメージが持てなかった当時を振り返った。
しかし、そんな逆境をはねのけてつかんだ大会新記録での7年ぶり総合優勝。しかも、2、3,4,8、9区が区間賞をマークする会心の走りを見せた。原監督は「2、3,4,8、9区…すべて集団感染した学生です。よくぞ盛り返してきてくれたなあと思いますね」としみじみ。インフルの集団感染、10選手中7選手が箱根初経験という中で、原監督が打った手とは。
「果たして指導者として、ノウハウをお伝えしていいものか…」と笑いながら「強化期間中にやるべきことが抜け落ちたら、指導者はその抜け落ちた練習を直前までやらせたいものなんですけれど。それをあえてせず、休養に充てたと。出来るだけリフレッシュした状態で走らせたかった。まあ、それが結果としては良かったなあと思うんですね」とチームのピンチに下した“常識”の逆をいく大きな決断を明かした。