久保九段、弟分・菅井八段へエール 7日開幕王将戦で藤井王将に挑戦「振り飛車党の灯は消さないで」

2024年01月05日 15:07

芸能

久保九段、弟分・菅井八段へエール 7日開幕王将戦で藤井王将に挑戦「振り飛車党の灯は消さないで」
年始恒例の指し初め式で長女・翔子女流2級と指す久保利明九段 Photo By スポニチ
 7日から栃木県大田原市で第1局が始まる第73期ALSOK杯王将戦7番勝負(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)を前に5日、王将4期などのタイトル獲得歴がある振り飛車党の久保利明九段(48)が同じ振り飛車党の挑戦者・菅井竜也八段(31)へエールを送った。「振り飛車党の灯は消してほしくない。活躍して振り飛車党が増えるよう、頑張ってほしい」と激励した。
 この日は大阪市福島区の関西将棋会館で年始恒例の指し初め式があり、出席。一昨年10月、女流でデビューした長女・翔子女流2級(17)と指した後、取材対応した。

 7番勝負で藤井聡太王将(21)=8冠=に挑む菅井とは、同じ振り飛車党同士、元旦から研究会を行ったこともある弟分のような間柄だ。現在、10人で名人挑戦権を争うA級順位戦では、菅井が唯一の振り飛車党。19年2月、自身が王将から陥落して以来の振り飛車党としてのタイトル獲得を目指している。

 また、関西将棋会館は10月、大阪府高槻市へ移転予定のため、現会館での指し初め式は今回が最後。「この会館で40年近く指しましたので」。敗れはしたが、2001年2月、羽生善治九段(53)と生放送で争ったNHK杯決勝を一番の思い出として挙げた。

 式典であいさつした谷川浩司17世名人(61)は冒頭、出席した36人の棋士、女流棋士へ呼び掛けて能登半島地震の犠牲者へ30秒間の黙祷を捧げた。1995年発生の阪神・淡路大震災から17日で29年。自身の被災経験を踏まえつつ、「年明けからつらいことが続きました。こういうときこそ初心に返って、将棋に精進していくことが棋士の務め」と訴えた。
【楽天】オススメアイテム