久保九段、弟分・菅井八段へエール 7日開幕王将戦で藤井王将に挑戦「振り飛車党の灯は消さないで」
2024年01月05日 15:07
芸能
7番勝負で藤井聡太王将(21)=8冠=に挑む菅井とは、同じ振り飛車党同士、元旦から研究会を行ったこともある弟分のような間柄だ。現在、10人で名人挑戦権を争うA級順位戦では、菅井が唯一の振り飛車党。19年2月、自身が王将から陥落して以来の振り飛車党としてのタイトル獲得を目指している。
また、関西将棋会館は10月、大阪府高槻市へ移転予定のため、現会館での指し初め式は今回が最後。「この会館で40年近く指しましたので」。敗れはしたが、2001年2月、羽生善治九段(53)と生放送で争ったNHK杯決勝を一番の思い出として挙げた。
式典であいさつした谷川浩司17世名人(61)は冒頭、出席した36人の棋士、女流棋士へ呼び掛けて能登半島地震の犠牲者へ30秒間の黙祷を捧げた。1995年発生の阪神・淡路大震災から17日で29年。自身の被災経験を踏まえつつ、「年明けからつらいことが続きました。こういうときこそ初心に返って、将棋に精進していくことが棋士の務め」と訴えた。