オカダ・カズチカ “金の雨を降らせる男”キャラ誕生秘話「それ、俺じゃんと思って」

2024年01月06日 19:44

芸能

オカダ・カズチカ “金の雨を降らせる男”キャラ誕生秘話「それ、俺じゃんと思って」
オカダ・カズチカ Photo By スポニチ
 新日本プロレスのオカダ・カズチカ(36)が、6日放送のTOKYO MX「サバンナ高橋の、サウナの神さま」(隔週土曜後5・55)にゲスト出演し、カルチャーショックから生まれた自身のキャラクターについて語った。
 メキシコ、米国でのプロレス修業経験があるオカダ。米国ではTNAに所属した。強さこそ正義と思っていたが、ここで思わぬ衝撃を受けたという。「強いのが評価されないというのがカルチャーショックでしたね」。プロレスとペイパービュー放送が結びつく米国では、パフォーマンスやキャラクター設定が強さ以上に重要視されたという。「向こうでは“テレビ番組”なので、視聴率を取れなきゃダメだって言われちゃうんですよ。“オカダ、お前、この試合で何を伝えたいの?”って言われて。何を伝えたい?普通に試合をしているだけなんだけど」。困惑するオカダはさらに、「“キャラクターが必要なんだから。何もないんだったら、とりあえず四股を踏め”って言われて」と、思わぬ助言をされたという。「四股なんて踏んだことないけど、とりあえずこうかな?って、入場で踏んでみたり」と、実際に試したことも明かした。

 オカダと言えば、今やレインメーカー(金の雨を降らせる男)の異名を持つ、日本プロレス界の至宝。そのキャラクターの誕生は、そんな米国の風潮から生まれたという。「初めて会った人に覚えてもらえるなって思って、キャラクターは大事だなと思った時に、レインメーカーという言葉を聞いたんですよ」と振り返った。

 オカダによると、もともとは弁護士がよく使う言葉だという。「もともとは弁護士業界の言葉らしいんですけど、“金を降らせるくらい、会社を潤す人の事をレインメーカーと言うよ”って。それ、俺じゃんと思って」。キャラクターの方向性は決まった。「金を降らせるから髪も金髪だよねとか、コスチュームも黒パンというわけにはいかないから、派手にしようという感じで」。黒髪、黒パンのマジメ青年風から、金髪にド派手衣装に変身した。

 帰国後の12年1月、棚橋弘至が持つIWGP王座への挑戦をふてぶてしく宣言。ブーイングを浴びたものの、2月には同ベルトを奪取し、トップレスラーとして才能も開花した。しかし、6月には逆に柵橋の挑戦を受けて王座を陥落した。

 オカダはこの時の観客の反応をよく覚えているという。「負けた時にお客さんがめっちゃ喜ぶんです。これだけの存在になれたんだって。喜ばせる試合もできたし、それだけの存在だったし、プロレスやっててよかったと気付けたんですよ」。観客が自分の負けを喜んだことこそ、最高の気付きになったという。「チャンピオンの時、ただ戦って結果残しておけばいいやと思っていたんですけど、そこから変わって、プロレスを、新日本プロレスをよくするためにベルトチャンピオンにならなきゃと思った」と話していた。
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