若狭勝弁護士 自民・池田議員の逮捕に「日曜の逮捕はあまりない…証拠隠滅しているということを踏まえて」

2024年01月08日 09:54

芸能

 元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士が8日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)にVTR出演。自民党安倍派(清和政策研究会)の政治資金パーティーを巡る事件で東京地検特捜部が7日、政治資金規正法違反の疑いで衆院議員池田佳隆容疑者(57)=比例東海=と政策秘書の柿沼和宏容疑者(45)を逮捕したことに言及した。
 岸田政権を揺るがす一連の事件で逮捕者が出るのは初めて。現職議員の逮捕に発展したことで、捜査は新たな局面を迎えた。特捜部は還流させた派閥側も調べ、裏金づくりの実態解明を本格化させる。

 両容疑者の逮捕容疑は、共謀して2018~22年、派閥から計4826万円の還流を受けたのに、その額を除いた虚偽の収入を資金管理団体「池田黎明会」の政治資金収支報告書に記入した疑い。安倍派の裏金は5年間で6億円近くに上る可能性があり、所属議員99人の中で池田容疑者側は高額だった。

 岸田文雄首相は「大変遺憾なことであり、重く受け止めている」と官邸で記者団に述べた。自民党は7日付で池田容疑者を除名処分にした。安倍派は池田容疑者の逮捕を受け「関係者の皆さまに多大なご心配とご迷惑をおかけし、心よりおわび申し上げる」とのコメントを発表した。捜査に引き続き真摯に協力するとも説明した。

 若狭氏は「日曜日に逮捕するというのは、特捜部のやり方としては、あまりない話なんです。それだけに早めに逮捕した方がいいと。早めに逮捕して真相をもっと掘り起こして認定していく必要があるということと、池田議員は安倍派の中でかなり裏金システムについて知り得る立場だったということで、池田議員が一連の派閥内における誰がどのような形で関与しているかというのをよく知っているという見立てがあったがために証拠隠滅をしているということを踏まえて逮捕したということだと思います」と自身の見解を述べた。
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