玉川徹氏　安倍派90人の立件の可能性に言及「90人だから多いとか少ないだとか、そういう問題では…」

　元テレビ朝日社員の玉川徹氏が11日、コメンテーターを務める同局「羽鳥慎一モーニングショー」（月～金曜前8・00）に出演。自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件について言及した。 　自民党は11日、裏金事件を受け、岸田文雄首相（党総裁）直属機関として新設した政治刷新本部の初会合を党本部で開く。再発防止策や派閥の在り方など、政治改革を巡り議論。（1）パーティー券購入時に政治資金収支報告書への記載が必要となる「20万円超」の額引き下げ（2）パーティー券購入時の資金の流れ透明化に向け、全手続きへの銀行振り込み導入（3）違反者への厳罰化を見据えた政治資金規正法改正―などの改革案が論点に浮上しており、月内の中間取りまとめを目指す。最高顧問には、麻生派を率いる麻生太郎副総裁と無派閥の菅義偉前首相が就任。

　東京地検特捜部は昨年12月に安倍、二階両派の事務所を家宅捜索したほか、両派幹部らを任意で事情聴取。今月7日に政治資金規正法違反容疑で安倍派の池田佳隆衆院議員＝同日付で党除名処分＝らを逮捕した。特捜部は今月26日で固まった通常国会召集前に、政治資金規正法違反の疑いで会計責任者らを刑事処分する方向で検討している。

　玉川氏は、今後の安倍派議員の立件について「例えば90人全員が立件されて、それで公民権停止になったら大変でしょという話はよく聞き、田崎（史郎）さんもおしゃってましたけど、たけど総理の一存で衆議院全員をクビにするじゃないですか。解散という方法で。それでもう1回選び直すんですから、それは90人だから多いとか少ないだとか、そういう問題ではないような気もしますけどね」と自身の見解を述べた。これに政治ジャーナリストの田崎史郎氏は「今回の件に限れば、どこでラインを引くのかっていうのは、僕が決定権を握っているわけではなくて、検察が起訴するかどうか、略式起訴するかどうかという判断なんですね。その判断を見て、いろんな考え方が出てくるんだろうなと思います」と話していた。