最年少棋士の藤本四段 今年度勝率を・860へ 67年度中原16世名人の・855を上回る

2024年01月11日 21:59

芸能

最年少棋士の藤本四段 今年度勝率を・860へ 67年度中原16世名人の・855を上回る
藤本渚四段 Photo By スポニチ
 将棋の最年少棋士・藤本渚四段(18)が11日、東京・将棋会館でC級2組順位戦の青野照市九段戦に臨み、96手で勝利した。
 藤本は今年度成績を37勝6敗とし、勝率を・860へ伸ばした。藤井聡太王将(21)=8冠=の34勝6敗、・850(未放映のテレビ対局を除く)を超え、中原誠16世名人(76)が五段時代の67年度に残した歴代最高勝率、47勝8敗の・855までしのぐハイペースを維持した。年度末まで3カ月を切った戦いに注目が集まる。

 後手から得意の雁木(がんぎ)に構えた藤本に対し、70歳の現役最年長棋士、青野は銀矢倉で対抗した。38手目、5筋の制空権を得るため中飛車にした藤本はさらに右王を選択。対して、青野は飛車斬りで得た金で王手飛車をかけた。駒損ながら攻めを継続したが、次第に戦力不足が明らかとなり、金銀3枚に守られた自王に詰めろがかかると投了した。

 52歳差対決を制した藤本は7勝1敗と星を伸ばし、すでに全勝が消えているC級2組からの昇級争いもトップを堅持した。残り2局に半世紀以上、未踏のままだった記録更新と五段昇段もかける。
【楽天】オススメアイテム