石原良純 怒り続けた父・慎太郎氏の晩年「弱ってないね、まだ」 死去2日前の驚きの行動とは

2024年01月13日 15:48

芸能

石原良純 怒り続けた父・慎太郎氏の晩年「弱ってないね、まだ」 死去2日前の驚きの行動とは
石原良純 Photo By スポニチ
 タレントで気象予報士の石原良純(61)が、12日放送のTBS系「中居正広の金曜日のスマイルたちへ 新春2時間SP」(後8・54)に出演し、一昨年に死去した父で作家、政治家の石原慎太郎氏(享年89)の晩年について語った。
 13年には脳こうそく、20年には膵臓(すいぞう)がんを患い、晩年は闘病生活の中でも執筆活動を続けた慎太郎氏。21年にがんの再発が分かり、余命3カ月と診断された。長男で元衆院議員の伸晃氏は、「“伸晃、俺、痛いのは嫌だから、それだけは頼むぞ”と、ぼそっと言いましたね」と打ち明けた。

 慎太郎氏が希望したのは、抗がん剤治療ではなく、痛みを和らげる緩和ケアだったという。良純は「看病した時にぼそっと、“裕次郎は強えなあ。俺は裕次郎みたいにはなれない”って(話していた)」と振り返った。弟で、昭和を代表する名俳優だった裕次郎さんは、肝臓がんなど病魔と闘い、87年に死去した。52歳の若さだった。

 弟の苦しみを、慎太郎氏も近くで見ていた。良純は、「(慎太郎氏が)叔父ががんの闘病をじーっと我慢して亡くなっていったのを見ていて、“俺はあんなふうにはできない”みたいに、自分なりの最期の中でジタバタする部分があって」と、慎太郎氏の葛藤ぶりを代弁していた。

 慎太郎氏が亡くなる前年の大みそか、良純は病院で2人きりの時間を過ごした。食事を食べるとすぐ、寝ると言い出す慎太郎氏に、良純は「めったにないんだから。ゆっくり話でもしようよ」と持ちかけたという。ところが、慎太郎氏の返事は「お前は偉そうなんだよ!ちょっと成功したからって天狗になって、説教じみたことを言うんじゃない!」という一喝だった。

 父にまだ怒りの感情が残っていたことに、良純は感激したという。「俺、うれしくなっちゃってさ。すごいな、これはと思って。なかなかすごいね、弱ってないね、まだって。書き留めなきゃいけないやと思って、書き留めたからね」。亡くなる2日前には、病室で父の手を握ろうとすると、怒りの表情で手を払われたという。良純は「いいねえって。目が怒ってるんだよ。俺を怒ってるんじゃないんだよ?自分が体調がままならないので」。自由が利かないことへのいら立ちだったが、慎太郎さんらしい行動をうれしく思ったことを明かしていた。
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