「藤井を泣かせた男」伊藤七段 連勝で初タイトル王手!ついに同学年・藤井叡王を追い込む
2024年05月02日 18:45
芸能
石川県加賀市で指された4月20日の第2局では、藤井の昨秋以来のタイトル戦連勝を16で止めた。大山康晴15世名人が1961~62年度にかけて残した、歴代最多記録17に62年ぶりに並ぶことを許さなかった。加えて通算13局目、対戦成績11敗1持将棋の末に藤井から初白星を挙げた。
名古屋は、愛知県瀬戸市出身の藤井のホームグラウンドだけに止まらない。前夜祭では伊藤も「名古屋は親戚がいて、子供の頃はよく遊びにいった。名古屋での対局をうれしく思います。(名古屋の料亭「か茂免」での)第1局は敗れたので、第3局にかける意気込みは強く持っています」と語っていた。
一方の藤井は20年の棋聖戦以降、これまでタイトル戦は21戦全勝と負けなし。シリーズで連敗したこともなく、先に負ければ敗退のカド番へ追い込まれたこともなかったが、初めて連敗し先にカド番に追い込まれた。
叡王戦は持ち時間各4時間のチェスクロック方式。1分未満の考慮もストップウォッチの切り捨てではなく、加算されていくチェスクロック方式の4時間制は全8冠中、最も持ち時間が短く、読みだけでなく直感や運の占める割合も大きいとされる。藤井も初出場の第6期から5番勝負は通算10勝4敗、勝率・714は全8冠中最低と、それを裏付けている。