志穂美悦子「夢がかなった」中秋の名月に生けた花と歌をささぐ 薬師寺でシャンソン6曲 次はビルボード!
2024年09月18日 05:00
芸能
スパンコールが輝く白いドレス姿。法要中は雲に隠れていた月が、登場するや歓迎するように姿を現した。西遊記の三蔵法師のモデルとなった実在の僧侶、玄奘(げんじょう)三蔵像を見つめ、ピアノに合わせて歌に思いを乗せた。
薬師寺から観月会のオファーを受けたのが5月。その翌6月に鬼無里(きなさ)まりとして歌手デビューした。「花を生けること、歌うこと。2つの表現をしているからこそ、いつか自分が生けたお花の前で歌えたらと思って一歩踏み出しました。夢がかなった」と声を震わせた。三蔵法師が月の光を頼りにシルクロードを旅したことに触れ「奇麗なお月さまの前で歌わせていただいて、しっかりやりなさいと背中を押されている気持ちです」と感謝。月から届いた光は、唯一無二の道を示しているようだった。
アンコールでは、シャンソンに魅了された20代の思い出の曲「ろくでなし」を集まった300人と一緒に合唱した。
志穂美にとって9月17日は、同じ奈良の天川村にある天河大弁財天社で長渕と挙式した大切な日でもあった。今後の目標を聞くと「ビルボードでのライブとか、やりたいことはたくさんあります」と笑顔。月にさらなる飛躍を誓っていた。(西村 綾乃)
≪“歌の師匠”夫・長渕剛に「恥じないため力尽くす」≫長渕は現在、全国ツアーを開催中。これまで志穂美は夫のツアーに同行してきたが「旦那のツアーに付いて行かれないくらい全ての時間を注いでいる」と、今回は自身の活動に集中している。「37年間、歌に取り組む姿勢を見てきた。歌の師匠に恥じないために、全ての力を出し尽くしたい」と意気込んだ。
≪戦友・真田広之の偉業を祝福 「20代からその器あった」≫米テレビ界最高の栄誉とされる第76回エミー賞で、史上最多の18冠を達成した「SHOGUN 将軍」(日本ではディズニープラスで配信)で主演・プロデュースを務めた真田広之(63)と志穂は「ジャパン・アクション・クラブ(JAC)」で研さんを積んだ戦友。
中学校入学した1973年にJACに入団した真田について「10、20代を共に過ごし、毎回自分の仕事に対して100、200の力を出し、真摯に向き合っている姿を見ていました」とその実直さを称えた。
たゆまぬ努力が結実した快挙。
「私生活では色々あったかもしれないけれど、彼には20代の時から、その器があった」と喜んだ。