藤井王座 「藤井曲線」による快勝 王座初防衛へ王手 「やりすぎだったかな」も永瀬九段に2勝0敗
2024年09月18日 21:27
芸能
「角換わりから激しい攻め合いの展開になった。少し自信のない局面もあったが、最後は際どく勝つことができた」
感想戦前、大盤解説場へ出向いてあいさつした。終局後の取材では「やり過ぎだったかな」と振り返る局面もあった。永瀬に桂を打たれ、銀取りとされた81手目。それを放置して、永瀬王の頭上へ香を放って、攻め合いの姿勢を打ち出した。
大胆にして軽快。慎重かつ自虐的でもある言葉とは真逆の「藤井曲線」による快勝だった。自身の得意戦法、角換わり腰掛け銀での無敵ぶりを改めて示した。
第3局は昨年10月、全8冠独占を達成した京都市の同じホテルでの対局。「天下統一」した舞台で、3勝1敗だった前期を超えるストレート獲得ができるだろうか。第3局は中11日でやってくる。
○…2連敗となった永瀬は返り咲きへ後がなくなった。1年前、失った王座戦以来のタイトル戦出場。その第1局で勝利してから3連敗で失冠したため、タイトル戦は5連敗となった。藤井の得意戦法、角換わり腰掛け銀を受け入れ、開始30分で76手のハイペース。その76手目は永瀬の新手で、9筋からの反撃だったが奏功しなかった。第3局へ「厳しい状況だが、精一杯準備したい」と不屈の姿勢を強調した。