大泉洋 大学演劇時代の舞台で語り草のハプニング「あふれ返っちゃって、とんでもない数が…」
2024年09月19日 20:40
芸能
番組では、現在も存在する演劇研究会を取材。すると、大泉が当時、公演のパンフレットの協賛スポンサーを募るため、電話で営業などをしていた当時のメモ書きが残っていた。
大泉らが在籍していた時代の定期公演は、動員数が驚異的だったという。現役部員は「学生演劇でありながら、動員数が600人とか800人、1000人近い数を動員していたと聞いて、私たちでは考えられない」と明かした。
VTRを見た大泉は「本当にありがたいこと」と懐かしんだ。「当時、あんまりお客さんが入らないから、チケットが日にち指定でもないんですよ」。大泉らの予想をいい意味で裏切るように、会場には観客が殺到したという。「最終的にはあふれ返っちゃって、とんでもない数が並んでるんですよ」と振り返った。
大泉が3年生で、卒業公演を迎える時には、ちょっとしたハプニングが。その日も会場に入れなかった客もいたといい、演出を担当していた後輩から懇願されたという。「“大泉さん、最終日、(入れなかった客が)帰ってくれない。どうしても見たいって、お客さんが帰ってくれない”と。“最終日だから、1回見たお客さんがいっぱいいる。そのリピーターに帰ってもらえないか。俺が言っても聞かないけど、大泉さんだったら聞いてくれるんじゃないか”と。そう言われると、嫌な気持ちはしない」。既に客席を埋めていたリピーターの客に、大泉が自らステージへ出て説得するよう求められたという。
「“大変申し訳ないんですけど、1回見た方は帰っていただけませんか?”って言ったの」。すると、目の前の客席には見覚えのある顔が。「目の前に俺の兄貴がいたの。俺の兄貴、2回目だったの」。そう言って笑わせつつ、「“まずは僕のお兄さん、帰ってもらえませんか?”って。“兄貴、2回目なんで…”って。そしたら、“分かった”って、兄貴が前(舞台上)に出てきて、大拍手ですよ。“兄は昨日見てますんで、今から函館に帰ります”って」と明かした。
兄の潔さが呼び水になったようで、それを見た他のリピーターも、次々と手を上げて帰ってくれたという。「それで、待っていた人たちはみんな入れて」と話していた。