宝塚・星組トップ礼真琴が退団会見「青春のすべてかけた」理事長も絶賛「希代のトップスター」

2024年09月24日 11:42

芸能

宝塚・星組トップ礼真琴が退団会見「青春のすべてかけた」理事長も絶賛「希代のトップスター」
<星組トップスター・礼真琴 退団会見>笑顔で話す礼真琴(撮影・中辻颯太) Photo By スポニチ
 来年8月10日での退団を発表した宝塚歌劇団星組トップスター、礼真琴(れい・まこと)が24日、大阪市内で会見を行い「青春のすべてをかけた宝塚人生。青春そのものでした」などと語った。
 全身真っ白のパンツスーツで登場し、最初に「音楽学校に入学してから18年、星組で16年。先輩方からたくさんのことを学び、仲間と一緒にいる大切さ、ありがたさ、応援してくださるお客さまのありがたみを日々感じてきました。最後の日まで私らしく宝塚歌劇に情熱を注ぎ続けて参りたい」と力強くあいさつした。

 トップになったその日から常に頭の片隅には「卒業」の言葉があったという礼。就任直後にコロナ禍を経験し、その後通常運転に戻った際「“今までどれだけ自分ががむしゃらに走ってきたか”ということを振り返り、宝塚歌劇110周年という記念すべき年をまっとうしてから卒業したいという思いが自然と湧き上がった」という。

 組の仲間に伝えたのは21日。兵庫・宝塚大劇場で上演した「記憶にございません!/Tiara Azul」千秋楽の前日だった。ただ、19年のトップ就任時からコンビを組み同公演で退団するトップ娘役、舞空瞳(まいそら・ひとみ)には稽古が始まった直後に伝えた。「卒業の時期は違うけれども、2人で決めたこのゴールが、これが私たちのベストだったんだ、と思ってもらえるよう精いっぱい頑張ろうと心決めました」と語った。

 元花組トップの柚香光、元月組の月城かなと、次期雪組トップの朝美絢(あさみ・じゅん)と、娘役を含めるとこれまでにトップ7人を輩出した95期。その中でもトップの成績で入団した礼は、プレッシャーもあっただろうが「首席というのはたまたま。“しっかりしなきゃ”とは思いましたけれど、仲間がいてくれたから今の私があると思いますし、95期でよかったな、と何度思ったか分からない」とかけがえのない同期に感謝した。

 入団当初から歌、ダンス、芝居と3拍子そろった若手スターとして注目を集め、13年には「ロミオとジュリエット」で新人公演初主演。14年の「風と友に去りぬ」でヒロイン・スカーレットを始め、女役の大役でも存在感を示しながら順調にスター街道を進み19年10月、紅ゆずるの後を受けトップスター就任した。この日の会見に同席した村上浩爾理事長も「実力にあぐらをかくことなく、努力に努力を重ねてその姿勢に組の仲間も魅了されていた。圧巻のパフォーマンスで希代のトップスターだった」と絶賛するほど。

 ただ、トップ就任後はコロナ禍で公演中止を余儀なくされるなどし、昨年8月には「1789―バスティーユの恋人たち―」の公演途中に休演。代役で同公演を乗り切り、その後、礼は4カ月の休養期間を得て復帰するなど波乱のトップ生活だった。

 サヨナラ公演は来年4月19日、兵庫・宝塚大劇場で開幕する「阿修羅城の瞳/エスペラント!」。ファンへは「長い間、どんな時も何があっても見捨てず、信じてついてきてくれたファンの皆さまには感謝してもしきれません。皆さまを、何か美味しいものを食べに連れて行ってあげたいぐらい」と笑わせながら「最後の最後まで私らしく、体力と筋肉を使ってこの宝塚歌劇にすべてを注いでいきたい」とメッセージ。後輩には「最後の最後まで、この背中を追いたいと思ってくれるような存在でいられるように努力をし続けたい」と笑顔で誓った。

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