「虎に翼」違憲判決に23年 よね涙 重責桂場チョコ 美位子は新潟へ「主題歌回収…和も洋も」ネット反響

2024年09月25日 08:15

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「虎に翼」違憲判決に23年 よね涙 重責桂場チョコ 美位子は新潟へ「主題歌回収…和も洋も」ネット反響
連続テレビ小説「虎に翼」第128話。桂場等一郎(松山ケンイチ)は判決文を読み上げ…(C)NHK Photo By 提供写真
 女優の伊藤沙莉(30)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「虎に翼」(月~土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)は25日、第128話が放送された。話題のシーンを振り返る。
 <※以下、ネタバレ有>

 向田邦子賞に輝いたNHKよるドラ「恋せぬふたり」などの吉田恵里香氏がオリジナル脚本を手掛けた朝ドラ通算110作目。日本初の女性弁護士・判事・裁判所所長となった三淵嘉子氏をモデルに、法曹の世界に飛び込む日本初の女性・猪爪寅子(ともこ)の人生を描く。吉田氏は初の朝ドラ脚本。伊藤は2017年度前期「ひよっこ」以来2回目の朝ドラ出演、初主演となった。

 第128話は1973年(昭和48年)4月、最高裁大法廷。斧ヶ岳美位子(石橋菜津美)の事件の判決が出される。少年法改正を議論する法制審議会少年法部会は、結論が出ないまま平行線。佐田寅子(伊藤沙莉)は久藤頼安(沢村一樹)らと「愛」について語り合う。それは亡き多岐川幸四郎(滝藤賢一)の口癖だった…という展開。

 美位子は寅子に胸中を吐露し、涙した。

 「でもそれ(勝訴して社会復帰)って、いいんでしょうか?私、人を殺したんですよ。私、あの時、紐で絞め上げた感覚が、今でも手に残ってるんです。毎晩毎晩夢に見て、服役した方が、気が楽なんじゃないかって、ずっと考えて」

 桂場等一郎(松山ケンイチ)「主文。原判決を破棄する。被告人を懲役2年6月に処する。この裁判確定の日から3年間右刑の執行を猶予する。尊属殺に関する刑法200条は、普通殺に関する刑法199条の法定刑に比べ、著しく差別的であり、憲法14条1項に違反して、無効である。この見解に反する従来の判例は、これを変更する」

 「昭和25年の合憲判決から23年、長い時をかけて歴史が塗り替わったのです」(語り・尾野真千子)

 桂場「以上、閉廷します」

 よねと轟は涙した。

 「桂場はこの翌月、定年を迎えて長官を退任。裁判官人生に幕を下ろすことになります」(語り)

 桂場は長官室に戻ると一人、深く息を吐き、チョコレートを割って口に入れた。

 1973年(昭和48年)4月4日付の新毎新聞夕刊。「“尊属殺人”は憲法違反」「2対13が14対1に」の見出しが躍った。

 星家。吉川のどか(尾碕真花)は吉川誠也(松澤匠)の個展の準備。翌月、ニューヨークで開かれるという。

 美位子と佐田優未(川床明日香)は甘味&寿司の「笹竹」の手伝いで懇意に。美位子は新潟の喫茶「ライトハウス」で働くことになった。

 寅子は「美位子さんも優未も、人生を失敗なんてしていない。優未、お母さんはそうは思わないけれど、あなたがもし失敗したと思っているなら、それはお母さんの育て方が悪かったせい、お母さんのせい。つまり、何が言いたいかというと、自分を責めてつらくなるくらいなら、周りのせいにして楽になって。ここまで頑張ってきたあなたたちにはその権利があるってこと。だから失敗なんかじゃ絶対にない」と熱くなった。

 美位子「トラちゃんさんも(お元気で)。さようなら」

 寅子「また、いつかどこかで」

 佐田優三(仲野太賀)の写真を見つめると「ホントに、変なところムキになっちゃって。やーね。根本的に(母親に)向いてないのよね」。笹竹に向かった優未が「やっぱり」と戻ってきた。

 SNS上には「“どうして人を殺してはいけないの”“私、人を殺したんです”。美佐江と美位子のコントラスト」「よねさんの涙はダイヤモンド並みの価値」「(桂場は)和も洋もいける甘党だった」「ライトハウスで働くのか、美位子さん。女子部のつながりが温かい」「さよーならまたいつか!ここで主題歌回収」などの声が上がった。

 本編最終回(第130話)を含め、残り2回。寅子たちを待つのは果たして。

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