「虎に翼」美佐江&美雪“怪演”話題の新星・片岡凜とは?伊藤沙莉と演技合戦「光栄」日曜劇場初出演も決定

2024年09月25日 10:45

芸能

「虎に翼」美佐江&美雪“怪演”話題の新星・片岡凜とは?伊藤沙莉と演技合戦「光栄」日曜劇場初出演も決定
連続テレビ小説「虎に翼」第127話。審判の日、(奥左から)並木美雪(片岡凜)と並木佐江子(辻沢杏子)は…(C)NHK Photo By 提供写真
 女優の伊藤沙莉(30)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「虎に翼」(月~土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)も本編最終回(第130話)を含め、残り2回となった。今作からのブレイク筆頭になりそうなのが、一人二役に挑んだ女優の片岡凜(22)。主人公・寅子に立ちはだかる森口美佐江・並木美雪の母娘役を“怪演”。朝ドラとしては異色とも言えるサスペンス・ホラー色を帯びる展開を担い、出番は多くなかったものの、視聴者を恐怖に陥れ、圧倒的な存在感を示した。「新潟編」(第16~19週)からの“ロングパス伏線回収”。最終週(第26週)のヤマ場の一つとなった。演じ分けもインターネット上で反響を呼び、今後の飛躍が期待される片岡とは?
 <※以下、ネタバレ有>

 向田邦子賞に輝いたNHKよるドラ「恋せぬふたり」などの吉田恵里香氏がオリジナル脚本を手掛けた朝ドラ通算110作目。日本初の女性弁護士・判事・裁判所所長となった三淵嘉子氏をモデルに、法曹の世界に飛び込む日本初の女性・猪爪寅子(ともこ)の人生を描く。吉田氏は初の朝ドラ脚本。伊藤は2017年度前期「ひよっこ」以来2回目の朝ドラ出演、初主演となった。

 連続ひったくり事件への関与疑いや“赤い腕飾り”で「新潟編」の“ラスボス的”な存在として注目を集めた法学部志望の高校生・美佐江。1953年(昭和28年)3月、東京大学に合格(第93話、8月7日)。しかし、その後の動向は伝えられず、気掛かりな視聴者も少なくなかった。

 第120話(9月13日)終わりの次週予告。美佐江と瓜二つのセーラー服姿の女学生(美雪)が寅子の前に現れ、SNS上は騒然となった。第125話(9月20日)、美佐江は美雪を出産して3年後に他界していたことが判明。寅子は美佐江が遺した“赤い栞の手帳”を読み、愕然とした。

 そして、第127話(9月24日)。美雪は母と同様の「窃盗教唆事件」「売春防止法違反事件」により再び東京家裁に送致。「先生はどうしてだと思います?どうして人を殺しちゃいけないのか」と図らずも母と同じ質問。寅子は約20年前の後悔と向き合い、美雪に“魂の説得”を試みた。

 美佐江というキャラクターは、戦後すぐの時代を生き抜くために犯罪を犯してしまった道男(和田庵)らとは異なり「新たな世代や少年犯罪の変化を描こうというベースがあって生まれました。特別、サスペンス的な展開にしようと意図したわけではありません」と制作統括の制作統括の尾崎裕和チーフ・プロデューサー(CP)。戦後、既存の道徳観を欠いた若者による「アプレゲール犯罪」が頻繁した時代背景を盛り込んだ。

 片岡は22年に女優デビューしたばかりの新星だが「素敵なお芝居をされる方で、SNSへの投稿内容も個性的。ミステリアスな美佐江役にハマるし、より面白い役にしてくださると思って、お願いしました」と起用理由を説明。朝ドラ初出演とあり「演出と色々相談しながら、じっくり役を作っていらっしゃったのが印象的です。期待以上の美佐江を生み出していただきました」と絶賛、感謝した。

 第93話のオンエア後には、自身のSNSに「【ご報告】東大合格しました。では失礼致します」と投稿。尾崎CPも「こちらから何かお願いしたことはなく、投稿は自由にしていただいていて、毎回、僕も面白いなと見ていました」と感心した。

 群馬のインターナショナル・スクール在学中に自身のSNS(TikTok)が話題となり、芸能事務所が争奪戦を繰り広げた逸材。TBS「石子と羽男―そんなコトで訴えます?―」などに出演し、今回が初の朝ドラ。今年6月には「学生の頃からぼっちだけど、一度だけ同級生に進学せず女優になって朝ドラに出ようと思ってると言ったら、数人に後々まで酷く笑われたことを思い出した。今日、朝ドラの撮影してて思った、人の夢や思いって笑わず見守るべきなんだなって」とつづったことも反響を呼んだ。

 ネット絶賛の演技合戦“寅子VS美雪”を終えた第124話のオンエア後には「美佐江と美雪が寅子に出会えたように、私も今世で伊藤さんとお芝居ができて光栄でした」と感謝した。

 TBSの看板枠・日曜劇場への初出演も決定。俳優の神木隆之介が主演、一人二役に挑む10月期「海に眠るダイヤモンド」の現代の東京パートで、もう一人の主人公、ホストの玲央(神木)を取り巻く人物の一人を演じる。

 現代と過去をつなぐ物語のキーパーソンとなる謎の婦人・いづみ(宮本信子)を介して玲央と関わりを持つ池ヶ谷家の長男・和馬(尾美としのり)の姉・鹿乃子(美保純)の一人娘・千景役。医学部現役合格を果たした自慢の娘だ。

 今度はどのような芝居でインパクトを与えてくれるのか。期待が高まる。

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