「虎に翼」最終回 ネット驚きの連続“幽霊”寅子「まさか」のナレ死 航一90歳?老けメーク はる再登場
2024年09月27日 08:15
芸能
向田邦子賞に輝いたNHKよるドラ「恋せぬふたり」などの吉田恵里香氏がオリジナル脚本を手掛けた朝ドラ通算110作目。日本初の女性弁護士・判事・裁判所所長となった三淵嘉子氏をモデルに、法曹の世界に飛び込む日本初の女性・猪爪(佐田)寅子(ともこ)の人生を描いた。吉田氏は初の朝ドラ脚本。伊藤は2017年度前期「ひよっこ」以来2回目の朝ドラ出演、初主演となった。
最終回は、佐田優未(川床明日香)は様々な仕事を掛け持ちし、多忙な毎日。猪爪花江(森田望智)もひ孫に囲まれ、平穏に暮らしている。佐田寅子(伊藤沙莉)は星航一(岡田将生)ら皆の暮らしぶりを見守りながら、桂場等一郎(松山ケンイチ)と「法律とは何か」について語り合ってきたことを振り返り…という展開。
冒頭から約10分は寅子の没後15年、1999年(平成11年)が描かれた。桂場が定年を迎え、最高裁長官を退任したのは1973年(昭和48年)5月。一気に四半世紀、時が進んだ。
1914年(大正3年)生まれの寅子は、存命なら85歳。寅子より年上の航一は90歳前後とみられる。1943年(昭和18年)生まれの優未は56歳。
星家。朝、テレビから男女共同参画社会基本法のニュースが流れる。
「平成11年(1999年)、寅子が亡くなり、15年が経ちました」(語り・尾野真千子)
優未は着付け&茶道教室を自宅で開き、雀荘&寄生虫研究の雑誌編集、花江とひ孫の面倒を見る生活。ひ孫のケンカを、花江は嘘泣きで仲直りさせ「すっかり猪爪家の重鎮です」(語り)。優未は一人、甘味&寿司の「笹竹」へ。団子を味わう。あんこの味は変わらない。
寅子は「何だか元気がないわね。お母さんの面白おかしい顔でも見せてあげられたらな」と優未の後を付いて歩く。
携帯電話で何やら憤慨しているのは、スーツ姿の並木美雪(片岡凜)。優未は声を掛け、雇用主の解雇予告義務を指摘。「みんなが持っている権利なので、使わないと。もしよろしければ、弁護士に相談なさったらどうですか。私の知り合いでよければ、ご紹介します。佐田優未の知り合いと言ってくだされば」とメモを書く。美雪は「佐田?」――。寅子は2人のやり取りを見守った。
星家。元妻と息子を迎えに行く星朋一(井上祐貴)に、吉川のどか(尾碕真花)は「お兄ちゃん、離婚してからの方が愛妻家よね」。優未は「やっぱり老人ホームじゃなくて、ここで一緒に暮らすのがいいと思うんだけど」と提案したが、航一はやんわり断った。
優未は「さっきね、自分の中にお母さんを凄く感じたというか。私にとって、法律って、お母さんなんだよなぁって。だからね、今、凄く近くに感じる。感じると、心が軽くなる。みーんなの中にあって、寄り添ってくれるものなんだよなぁって」と秘密の告白。夕食の支度のため、台所に向かった。
航一「だそうですよ」
寅子「何だか照れるわね」
航一「寅子さんがいなくて、とても寂しいけれど、もう少し、こうやって彼らを見守って、この余生を楽しみたいって、自分でも驚いてしまいますが、そう思っているんですよ」
寅子「やだわ、私が法律って」
航一「はて?今の僕の話、聞いてました?」
寅子「あっ、なるほど。ごめんなさい。さっきのがうれしくて、余韻に浸ってしまって、つい」
航一「その得意げで、幸せそうな顔。懐かしいな」
寅子「はて?」
航一「ほら、あの時だよ」
残り約5分となり、時は第129話(9月26日)へ。寅子の横浜家裁所長就任を祝う同窓会が開かれた甘味&寿司の「笹竹」。
最後は“イマジナリー”猪爪はる(石田ゆり子)が現れ「寅子、どう?地獄の道は」「最高、です!」。寅子は頭上に両手でOKサインをつくり、子どものような泣き顔。航一に声を掛けられ、我に返る。「ねぇ、皆さんにとって、法とは何かしら」――。
初回(4月1日)からの名場面とエンドロール。そして花びら舞う最高裁大法廷、法服姿の寅子。跳びはねて振り向き、笑みを浮かべる。ちょうど終わる主題歌に合わせて「さよーならまたいつか!」と口パク。フレームアウトした。
SNS上には「まさかの寅子ナレ死」「最終回に主人公が亡くなってるの、斬新だな(笑)」「これ、本物の竹もとでは?」「航一、老けメイクw」「岡田将生の老けメイクって凄いよね」「ここでやっと昨日の続き!」「石田ゆり子さんまで幽霊で登場」などの声が続出。視聴者に次々とサプライズをもたらした。