大谷翔平「50―50」記念球訴訟 裁判所は競売開始認めるも、来月11日証拠審問まで売却認めず

2024年09月27日 10:45

芸能

大谷翔平「50―50」記念球訴訟 裁判所は競売開始認めるも、来月11日証拠審問まで売却認めず
大谷の50号球逃した高校生のグレッグ・マトゥスさん(撮影・杉浦 大介通信員) Photo By スポニチ
 米スポーツ専門局「ESPN」は26日(日本時間27日)、ドジャースの大谷翔平投手(30)が19日のマーリンズ戦で史上初の50本塁打、50盗塁を決めた50号記念球の所有権をめぐる訴訟について、フロリダ州の裁判所が競売開始を認めたと報じた。
 25日に米国の競売会社ゴールディンが27日(日本時間28日)から競売にかけると発表。ゴールディン社の公式サイトによると、オークションは日本時間28日に開始。入札は50万ドル(約7235万円)からで、450万ドル(約6億5099万円)で入札した場合は即決としている。

 しかし、ホームランボールを一度は手にしながら男性に奪われたと主張するグレッグ・マトゥスさん(18)がボールの所有権を巡ってフロリダ州デイド郡の第11司法巡回裁判所に提出された。マトゥス氏は、このボールの販売差し止めによる救済を求めており、この訴訟では特に、民事上の暴力の結果奪われたと主張している。マトゥス氏がボールの正当な所有者であることを裁判所に求めていると伝えられている。

 訴訟によると「マトゥス氏が左手でボールをつかんだが、ベランスキー氏が足をマトゥス氏の腕に巻きつけ、手を使ってマトゥス氏の手からボールを奪い、ボールを自分のものにした」と訴えている。マトゥス氏の父は、マトゥス氏がボールに手をかけていたことを示す画像が鮮明さに欠けるとしつつ「彼は攻撃的な人間ではありません。彼は野球の試合でボールをキャッチしようとする子供だった」と話している。競売会社ゴールディンは訴訟についてはノーコメントだったという。

 ESPNは「オークションは開始されるが、裁判官は10月10日(日本時間11日)に証拠審問を行う予定であり、大谷の記念球はそれ以前に売却することはできない」と伝えた。

 米「ニューズウイーク」は26日、このボールが競売に出品されたことを伝えつつ「オークション後に訴訟の可能性も?」との記事を掲載。クリーブランドを拠点とする弁護士、ダニー・カロン氏のコメントとして「マトゥスさんがオークションの収益の一部に法的な権利を持つ可能性があると考えている。裁判になるかもしれない」と記念球の所有権を巡って裁判になる可能性もあるとした。また、記事ではバリー・ボンズが2001年に放ったシーズン最多73号を巡り、ボールの所有権を主張するファンがボールの売却益を分け合った判例を出し「もし裁判になるなら、ボンズのケースがこの子の最良の前例となる」と報じた。

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