冨永愛&山村紅葉が初大河 来年「べらぼう」新キャスト7人全員が…昨年「大奥」出演 同じ制作チームの縁

2024年09月27日 16:00

芸能

冨永愛&山村紅葉が初大河 来年「べらぼう」新キャスト7人全員が…昨年「大奥」出演 同じ制作チームの縁
25年大河ドラマ「べらぼう」に出演する冨永愛、原田泰造、風間俊介、安達祐実、愛希れいか、木村了、山村紅葉 Photo By 提供写真
 NHKは27日、俳優の横浜流星(27)が主演する2025年大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺(つたじゅうえいがのゆめばなし)~」の新キャスト7名を発表。大河初挑戦となる女優・冨永愛(42)や山村紅葉(63)ら、昨年放送の同局ドラマ10「大奥」に出演した面々が名を連ねた。
 この日新たに冨永、原田泰造、風間俊介、安達祐実、愛希れいか、木村了、山村紅葉の出演が発表された。

 新たに発表された7人は、全員が、昨年2期に渡り放送された“男女逆転”の世界を描いたよしながふみ氏原作のドラマ「大奥」に出演。冨永は8代将軍・徳川吉宗を、原田は西郷隆盛を、風間は御三の間の一人・杉下を、安達は松平定信を、愛希は13代将軍・徳川家定を、木村は胤篤の部屋子・中澤を、山村は男装して大奥入りした土御門を演じた。

 「べらぼう」は、この「大奥」と同じ制作チームが手掛けている。昨年10月にドラマ公式X(旧ツイッター)で「大河べらぼう、実は…ドラマ10大奥と同じ時代を描き、同じ制作チームが手がけているんです!」と公表しており、「大奥」ファンへ向け「思わぬ共通点もあるかも…?」と期待を持たせていた。

 「大奥」で時代劇に初挑戦した冨永が、「べらぼう」では大奥の最高権力者・大奥総取締の高岳(たかおか)に挑戦する。冨永は「その経験を生かし、新たな役を私らしく演じたいと思います」と意気込んだ。

 原田は同作で、百姓から田沼意次(渡辺謙)の側近になった三浦庄司(みうら・しょうじ)を演じる。備後国福山藩(現在の広島県福山市)出身の農民から田沼家の用人へ。意次の側近として、意知(宮沢氷魚)、松本秀持(吉沢悠)とともに政策を立案主導していく…という役どころで、「“渡辺謙さんと同じシーンに映る”そう考えただけでも嬉しくて、共演がとても楽しみです」と喜びいっぱいに語った。

 風間は、鱗形屋孫兵衛(片岡愛之助)や西村屋与八(西村まさ彦)らをまとめる江戸市中の“地本問屋”のリーダー的存在で、新参者の蔦屋重三郎(横浜)と対立する京ゆかりの大“地本問屋”・鶴屋喜右衛門(つるやきえもん)を演じる。草双紙や錦絵で数多くのヒット作を出版するとともに、山東京伝など若い才能を見出しプロデュースするなど、蔦重とともに一時代を築いた…という役どころで、「日本が誇る芸術が生まれていく物語を多くの人に観てもらいたいです」と呼びかけた。

 安達は、吉原の女郎屋「大黒屋」の女将・りつを演じる。吉原の女郎屋・大黒屋の女将として、駿河屋(高橋克実)、松葉屋(正名僕蔵)、大文字屋(伊藤淳史)、扇屋(山路和弘)らとともに吉原を取りまとめ、蔦重(横浜)の後見となる。のちに女郎屋を廃業し、芸奴の見番となった後は、蔦重が手掛けた「富本本」や「浄瑠璃本」の出版に大きな影響を与えることになる…という役どころで、「浅草は私が生まれ育った街です。昔ながらの文化もあり、最近は再び活気付いている様子もあり、とても楽しい街です。このようなご縁をいただき、嬉しく思います」と感謝。

 愛希は、幼少期の蔦重(横浜)と花の井(小芝風花)に赤本(子ども用の絵本)を読み聞かせ、蔦重が本の世界の楽しさ、面白さを知るきっかけとなった元・松葉屋の高級女郎・朝顔を演じる。「『大奥』で出会った、大好きな森下さんと大原さんとまたすぐにご一緒できることも本当に嬉しく、やはり“大河ドラマ”ということで身の引き締まる思いでした」と、大奥から続く縁に感謝し、決意を新たにした。

 木村は、平賀源内の相棒であり戯作者・狂歌師の平秩東作(へづつ・とうさく)を演じる。内藤新宿の煙草屋を営む一方、炭焼きや材木商など様々な事業を手掛ける「山師」であり、平賀源内の商売仲間。戯作者・狂歌師といった顔も持ち、大田南畝とも親交を持つ。源内の死後、田沼意次(渡辺)の政策に深くかかわるようになり、意次の蝦夷地開発のきっかけをつくることになる…という役どころで、「新宿という街は、昔住んでた事があるので様々な思い出がありますが、僕が初めて出演した映画のロケ地が新宿の歌舞伎町だったので思い出深い場所です」と自身との縁をしみじみと語った。

 山村は、誰袖(福原遥)のお目付け役・しげを演じる。大文字屋(伊藤)の遣手で誰袖(福原遥)のお目付け役。蔦重(横浜)に想いを寄せる誰袖の恋の行く手を、仕置き棒を手に阻む…という役どころで、「福原遥さんは、とにかく可愛いです。私は彼女のお目付け役なので厳しく接しなければならないのですが、深刻になりがちなシーンもちょっとコミカルな要素を加えて演じられるので、私は青筋立てて怒っているシーンでもカットがかかった途端に大爆笑!!なんてことも。今後の撮影がますます楽しみです」と、和やかな撮影現場の様子を明かした。

 同作は放送中の「光る君へ」に続く、大河ドラマ第64作。江戸時代の版元で浮世絵師の喜多川歌麿や東洲斎写楽、葛飾北斎らを世に出したことで知られる“江戸のメディア王”蔦屋重三郎の生涯を描く。紫式部を主人公とする「光る君へ」に続き、2作連続で合戦シーンはない、異色の大河となる。横浜はNHKドラマ初出演となり、脚本は17年の大河「おんな城主 直虎」を手掛けた森下佳子氏が担当する。

 主人公の蔦屋重三郎は江戸・吉原の貧しい庶民の子に生まれ、幼くして両親と生き別れるも貸本屋から身を興し“江戸の出版王”となった人物。歌麿や北斎、山東京伝、曲亭馬琴、十返舎一九ら若き才能を見い出し、日本のメディア産業やポップカルチャーの礎を築いた。

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