中村勘九郎、中村七之助 8年ぶり明治座公演 「芝居が不要不急と言われた悔しさをバネに」

2024年09月27日 17:54

芸能

中村勘九郎、中村七之助 8年ぶり明治座公演 「芝居が不要不急と言われた悔しさをバネに」
<明治座 十一月花形歌舞伎>笑顔で写真に納まる(左から)中村七之助、中村勘九郎 Photo By スポニチ
 歌舞伎俳優の中村勘九郎(42)と中村七之助(41)が27日、都内で東京・明治座で行われる「明治座 十一月花形歌舞伎」(11月2日初日)の制作発表に出席した。
 中村屋が明治座で公演するのは8年ぶり。2020年も公演が予定されていたが、新型コロナウイルスのまん延によって全公演が中止になっていた。

 勘九郎は「前回は気合を入れて稽古に励んでいたが、中止になってしまった。幕が開かないかもしれない。初日を過ぎても、もしかしたらやるかもしれないという先の見えない状況で稽古をしていた。その時が最も精神的にきつかった。心のバランスを保つのが大変だった」と振り返った。念願の公演に会見では「明治座に帰ってこれたことを本当にうれしく思う。あの時の気持ち、芝居が不要不急と言われた悔しさをバネにこの4年半やってきた。それをお返しする良い機会」と気合を入れた。

 昼の部「一本刀土俵入り」には中村屋伝来の小道具も登場する。「わらじとふんどしは祖父からのもの。六代目から手ぬぐいは大変です。使うのに日にちを決めないと切れてしまう。ひと月の公演で二回くらい出せたらいいと思います。自前の衣装を身につけると見えないパワーをもらえるような気がする」と展望を語った。

 七之助は夜の部「お染の七役」で早替えに挑む。「早替わりは床山さん、衣装さん、お弟子さんとの息を合わせるのみですね。舞台上でのことは初役の時に本当に細かく教わりました。稽古好きの父が“また稽古に行くのか”というくらいでしたね。明治座さんはまた劇場の導線などがいろいろ変わる。舞台稽古の時に一生懸命話し合いながらやっていきたい」と5回目の役へ意気込みを語った。

 イベントには松竹取締役副社長の山根成之氏、明治座代表取締役社長の三田芳裕氏も登壇した。

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