「光る君へ」吉高由里子「1000年前からあるんですかね、反抗期って(笑)」まひろ&賢子の溝埋まらず
2024年09月29日 21:00
芸能
「ふたりっ子」「セカンドバージン」「大恋愛~僕を忘れる君と」などの名作を生み続ける“ラブストーリーの名手”大石氏がオリジナル脚本を手掛ける大河ドラマ63作目。千年の時を超えるベストセラー「源氏物語」を紡いだ女流作家・紫式部の波乱の生涯を描く。大石氏は2006年「功名が辻」以来2回目の大河脚本。吉高は08年「篤姫」以来2回目の大河出演、初主演となる。
第37話は「波紋」。中宮・藤原彰子(見上愛)が一条天皇(塩野瑛久)の皇子を出産し、まひろ(吉高由里子)と藤原道長(柄本佑)は喜びを分かち合う。2人の親密さが噂になる中、彰子がまひろの物語を冊子にして天皇への土産にしたいと希望。まひろをはじめ、女房たちは豪華本を作ることに。一方、新たな皇子の誕生により、藤原伊周(三浦翔平)らの思惑は外れた。皇位継承をめぐる不穏な気配が漂い、内裏で事件が起こる…という展開。
寛弘5年(1008年)。まひろは実家に里帰り。10歳になった藤原賢子(梨里花)と再会したものの、微妙な空気が流れる。まひろが8日で実家に戻ってから再出仕した寛弘3年(1006年)以来、約2年ぶりの再会とみられる。
酒席。まひろは酔い、「五十日(いか)の儀」の“無礼講”など裕福な暮らしをひけらかし。藤原惟規(高杉真宙)は姉を注意した。
宴が終わり、まひろは筆を取ると「罪」「罰」。その姿を賢子が遠くから見つめた。
まひろはすぐ土御門殿に呼び戻される。
賢子「一体、何しに帰ってこられたのですか。内裏や土御門殿での暮らしを自慢するため?いと(信川清順)や乙丸(矢部太郎)も、変な顔をしてました」
まひろ「賢子の顔が見たいと思って帰ってきたのよ」
賢子「母上はここより、あちらにおられる方が楽しいのでしょう?」
藤原為時(岸谷五朗)「おまえの母は働いて、この家を支えてくれておるのだぞ」
賢子「では何故昨日のようなお話をするのですか。お菓子をたらふく食べたとか。母上が嫡妻ではなかったから、私はこんな貧しい家で暮らさなければならないのでしょう!」
為時「黙らぬか」
まひろ「私は、宮仕えをしながら高貴な方々とつながりを持って、賢子の役に立てたいと思っているのよ」
賢子「嘘つき。母上なんか大嫌い!」
まひろ「すっかり嫌われてしまいました」
為時「おまえがいない間、あの子の友は、書物であった。おまえによく似ておる」
家を飛び出した賢子は、道端で涙した。
オンエア後、撮影現場からの音声コメント「君かたり」が番組公式SNSにアップされた。
▼吉高由里子(賢子との溝)もちろん母として寂しいし、会いたい気持ちもあったかもしれないけれど、藤壺に上がる時に、ああいう別れ方をしてしまって、どこから縮めていいか分からない関係性のまま出てきちゃった感じもあって。会いたい気持ちよりも、やっぱりちょっとドキドキはしていたと思いますね。何から話そうかとか。相手も会いたいと思ってくれてたらいいなと帰ったと思うんですけど、初っ端からああいう感じになってしまって。そんな1000年前からあるんですかね、反抗期って(笑)と思ったけど、為時さんが「おまえによく似ている」と言ってくるし、(昔の)自分を見ているようで、ちょっと昔を思い出すような気持ちで悪かったなと。みんな、大人になってから気づくと思うんですけど。
やっぱり寂しい気持ちがお互いの距離を離しちゃった関係性だなって思うんですよね。寂しいが埋められる時間の密度もなかったし、コミュニケーションの距離感とかもない。いきなり「Yaeh!Hey,bro!」みたいな感じは無理じゃん(笑)。「ごめんね」ってギューってしてあげられたらよかったんだけど、そうも行けないタイプなんだろうね、まひろも。お互いの寂しさで2人の再会の溝が埋まらなかった感じになっちゃった日かなとは思うんですけど。
母娘の溝は果たして。次回は第38話「まぶしき闇」(10月6日)が放送される。