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寺島惇太 キンプリ最新作は恩返し 話題の応援上映、今回も「楽しみ」

2017年06月02日 10:00

芸能

寺島惇太 キンプリ最新作は恩返し 話題の応援上映、今回も「楽しみ」
インタビュー中に笑顔を見せる寺島惇太 Photo By スポニチ
 「アニメ研究部」第5回のインタビューは、6月10日公開の劇場アニメ作品「KING OF PRISM ―PRIDE the HERO―」に一条シン役で出演する寺島惇太さん。作品やキャラへの思いを語ってくれました。

 2016年1月に公開された劇場版「KING OF PRISM by PrettyRhythm」の新作。しかし、前作の制作段階では新作は決まっていなかったという。「前作は(続きが)いかにもありそうな感じで終わっているんですけど、アフレコの段階では『あるかどうかは未定』と言われていました。ファンの皆さんのおかげでまた作品ができたので、今作は恩返しのつもりで演じました。感謝の気持ちが届けばいいなと思っています」と笑顔で話した。

 フィギュアスケートに歌、ダンスなどを融合した「プリズムショー」が中心となる作品。寺島が演じる一条シンは、プリズムショーに心を奪われ、演者であるプリズムスタァを目指すという役どころ。「シン君はキラキラして前向きな、いわゆる“王道主人公”という感じですが、今作ではシン君の過去や挫折など、ファンの方にはちょっとショックかもしれないシーンもあって、前作では見せていなかった姿が見られます」。

 前作は寺島にとって初めてアニメでメーンキャラを演じた作品。「皆さんに自分を知ってもらえてすごくうれしかったです。舞台あいさつやイベントに行く機会も多くて、公開してからの1年間はシン君と共にあったなと感じています」。

 キンプリといえば、映像やせりふに合わせて観客が声援を送ったり、合いの手を入れたりする「応援上映」が話題となった。「舞台あいさつに行った劇場などで見させていただいて、自分の声に反応があったり、自分が演じたシン君を大勢の方が応援してくださったり、すごくうれしく感じていました。皆さんが本当に全力で大声を出していたのが印象的で、また劇場でお会いできるのが楽しみです」。

 当初14館での上映だったが、口コミで話題となり、興行収入8億円のヒットとなった。アニメファンはもちろん、業界内でも反響は大きかったようで、「『キンプリを見て、この役をやってもらいたいと思った』と言って仕事をもらえたり、この1年ちょっとの間でガラッと変わりました。僕が声優として仕事をする上でとても大事な作品になったと感じてました」。

 仕事だけでなく、私生活にも変化があった。「人前に立つ機会が多くなって、『シン君を好きになってくれた人をがっかりさせられない』と、身だしなみにすごく気を使うようになりました」。それまでは「基本的に無頓着で、髪形とかファッションも全然気にせず、寝る時間もバラバラという生活だった」と苦笑いで振り返る。

 演じる上での心境も「今作は全然違った」という。「初めて演じた時はとにかく緊張していて、『シン君ってこんな感じ』というイメージがすぐには出てこなかった。(イベントなど)本編以外でもいろんな機会でシン君を演じて、今作ではすんなりとシン君が入ってきました」。

 1年半の間にさまざまな変化を経験した寺島が、一条シンをどのように演じているのか、映画の公開がとても楽しみになった。(西向 智明)

 次回はインタビュー後編として6月9日にアップ予定。

 ▼KING OF PRISM 愛称は「キンプリ」。2013年放送のテレビアニメ「プリティーリズム・レインボーライブ」のスピンオフ作品として16年1月に第1作「KING OF PRISM by PrettyRhythm」が公開。「プリズムショー」を行う男性3人組グループ「Over The Rainbow」をはじめ、プリズムスタァを目指して養成校「エーデルローズ」で奮闘する生徒たちの成長を描いた物語。

 ◇寺島 惇太(てらしま・じゅんた)8月11日生まれ。長野県出身。主な出演作は「イナズマイレブン」シリーズ(雪村豹牙役)、「DAYS」(鈴木栄太役)など。高校時代は軽音楽部に所属しており、趣味はカラオケ、特技はギター。1メートル73、血液型A。

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