【フローラS】樫の舞台で大仕事を!新星モズカッチャン3連勝

2017年04月24日 05:30

競馬

【フローラS】樫の舞台で大仕事を!新星モズカッチャン3連勝
<東京11R・フローラS>ヤマカツグレースを首差で差し切りレースを制したモズカッチャン Photo By スポニチ
 オークストライアル「第52回フローラS」が23日、東京競馬場で行われた。和田竜二が騎乗した12番人気の伏兵モズカッチャンが3連勝で重賞初V。2着ヤマカツグレース、3着フローレスマジックと共にオークス(5月21日、東京)の優先出走権を獲得した。
 最内枠を最大限に利した和田の巧騎乗が光った。「実は自信があったんですよ」。はにかみながら、こう漏らした鞍上だったが、モズカッチャンに与えられた評価は12番人気。超伏兵の扱いだった。

 苦手だったスタートをきっちり決め、道中は7番手の内で折り合った。「瞬発力があるのは分かっていた」の言葉通り、パートナーを信じギリギリまで脚をタメた。残り200メートル、スペースを縫って外に持ち出し右ムチを入れると、グイグイと加速。残り50メートルで先頭ヤマカツグレースに懸命に食らい付くフローレスマジックをかわすと、一気にゴール寸前のヤマカツをも首差のみ込み先頭ゴール。上がり3Fはメンバー最速の33秒9の切れ味。樫切符を最高の形でつかみ取った。

 鮫島師は驚きとともに喜びの瞬間を振り返る。「3着だと喜んでいたら、最後にもうひと伸びしてくれましたね」。デビュー当時はゲートと折り合いに課題があったが、「どんどんレースが上手になって、リラックスして走ってくれた。今日は最高のレース。次は距離が延びるので収穫がありました」。重賞勝利は21勝と積み重ねた師だが、意外にもG1は未勝利。「それはもう、獲りたい」と次なる舞台への期待を、抑え切れないといった様子だ。

 オークスは桜花賞を制したレーヌミノル、リスグラシュー、ソウルスターリングら上位組が既に参戦を表明。皐月賞で7着に敗れたファンディーナも牝馬路線にかじを切れば、いっそう混戦ムードが加速する。鮫島厩舎からは忘れな草賞を制したハローユニコーン、デイジー賞を勝ったマナローラが抽選を突破すれば、最大で3頭出し。「桜花賞組は強いですから」と控えめに話したトレーナーだが、和田は「本番もチャンスはある」と力強い。レースぶりにますます磨きがかかった“新星”カッチャンが、樫の舞台であっと驚く走りを見せても何の不思議もない。

 ◆モズカッチャン 父ハービンジャー 母サイトディーラー(母の父キングカメハメハ)牝3歳 栗東・鮫島厩舎所属 馬主・キャピタル・システム 生産者・北海道日高町目黒牧場 戦績5戦3勝 総獲得賞金6676万円。

おすすめテーマ

2017年04月24日のニュース

特集

ギャンブルのランキング

【楽天】オススメアイテム