【神戸新聞杯】レイデオロ慌てず併入!ルメール“余裕”V宣言
2017年09月22日 05:30
競馬
「長い休み明けで、まだ重いから、この追い切りが必要だった。フットワークや息は問題なし。仕事をよく知ってる馬だから、ゆっくり動いてリラックスして伸びていたよ」。ルメールは納得の表情で振り返った。ダービーの最終追いのような、迫力に満ちあふれた動きではなかったが、全ては想定内。藤沢和師は「速い時計が必要な馬ではないし、ゴール前だけ併せる感じ。前半はのんびり走っていたから、直線で少し“怒られて”シャキッとしたね。輸送もあるし、これで十分だよ」と、笑みを浮かべて愛馬を出迎えた。
ダービー馬として迎えた夏休みで、体がひと回り大きくなったレイデオロ。成長したのは肉体だけではない。ルメールが「春は子供だったが、随分と大人びた印象」と口にすれば、藤沢和師も「元々落ち着いていた馬だが一段と取り扱いやすくなった」と、精神面の進化を強調する。
今回はあくまで秋の始動戦。鞍上は「コンディションは100%ではない」と明言した上で「この馬のエンジンがあれば問題ない。自信がある」ときっぱり。指揮官は鞍上と愛馬を頼もしそうに見つめながら「ダービー馬として、ふさわしいスタートを切ってほしい」と締めくくった。ダービー馬の威厳と誇りを胸に。絶対能力を信じて、難敵ひしめく西へと向かう。