【南関競馬コラム】カヌレフレイバー 逆境を乗り越えた勝利 短距離界のエースになれるか

2024年06月14日 04:45

競馬

【南関競馬コラム】カヌレフレイバー 逆境を乗り越えた勝利 短距離界のエースになれるか
カヌレフレイバー Photo By スポニチ
 絶好調の坂井英光厩舎からまた1頭、スター候補が誕生した。カヌレフレイバー(牡3、父ニューイヤーズデイ)が優駿スプリントトライアル(6日、大井1200メートル)を制してデビューから無傷の4連勝。東京スプリントで中央勢を撃破したジャスティンや目下重賞3連勝中のサヨノネイチヤに続けとばかり、輝きを放った。
 坂井師が「駄目かなと思ったけど、結果的に良かった」と振り返ったように、逆境を乗り越えた価値ある勝利だった。

 前々から楽に押し切ったデビュー3戦とは打って変わり、スタート直後は後方2番手。前の馬が蹴り上げた砂が飛んでくる「キックバック」を初めて経験した。戦意喪失もあり得る最悪な状況。それでもひるまない。3コーナーまでに先行集団の直後まで上昇。直線、馬群の切れ目から一瞬で抜け出した。

 非凡な瞬発力と強じんな精神力で「優駿スプリント」(S2、7月10日、大井)の優先出走権をゲット。坂井師が「いい経験になって凄くラッキー。作戦の幅が広がった」と手応えを深めると、和田も「砂をかぶっても我慢が利いていた。結果的に出遅れて良かった」と声をそろえた。

 本番には5月の若潮スプリントを制したギガース(牡3=佐藤太)も出走予定。短距離界のエースの座を懸けた戦いが今から楽しみだ。

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