【マーメイドS】西塚 飛躍の3年目 ホールネスで狙う重賞初V「少しでも恩返ししたい」
2024年06月14日 05:30
競馬
西塚は22年に美浦・鹿戸厩舎でデビューした。心機一転、昨春に栗東へ武者修行へ。藤原厩舎を拠点として調教から腕を磨き、4月には栗東に所属変更。「デビュー前からお世話になった鹿戸先生やスタッフの皆さん、(同厩舎所属の三浦)皇成さんに感謝していますし恩返しできないまま離れてしまって申し訳ないです」という思いを抱きつつ、新天地で貪欲に技術向上に励む。「これから少しでも恩返しをしたいです」と意気込んだ。
今年は既に自己ベストを更新する22勝を挙げている。この飛躍には「去年から教えていただいていることを継続してきて、実を結びつつあるのかなと。藤原先生からは乗馬を通して、自分にも納得できる馬の乗り方やつくり方を学びました。坂井瑠星さんら周りの方にも競馬を教えていただきました」と振り返った。
重賞は昨年のマーメイドS(ゴールドエクリプス・4着)に続く2度目の騎乗。「ホールネスで挑戦させていただけるのは凄く光栄です。感謝したいです」と気を引き締めた。人馬とも重賞初タイトルのチャンス。ひと皮むけた姿を見せて、勢いをさらに加速させる。
≪藤原師 西塚の持ち味「英語話せる」≫栗東へ移ってからは藤原厩舎をベースに研さんを積んでいる。藤原師は西塚の持ち味について「英語が話せる」と笑いを誘った。西塚は米ラスベガスで生まれ、父の仕事の関係でニュージーランドへ引っ越し。10歳まで過ごした経歴を持つ。管理馬とのコンビで挑む重賞へ向けトレーナーは「勝つしかないやろ」と愛のあるエールを送った。
◇西塚 洸二(にしづか・こうじ)2004年(平16)3月9日生まれの20歳。米国で生まれニュージーランドへ。22年3月に美浦・鹿戸雄一厩舎所属でデビュー。現在はフリー。JRA通算786戦47勝。1メートル60、47キロ。血液型A。