【ボートレースコラム】佐藤隆太郎を覚醒へと導いた馬場貴也の一言とは 「意識が変わりました」
2024年08月21日 04:30
ボートレース
「ある時、サウナで“一般戦なら優勝か2着は当然だぞ”と言われて、そこから意識が変わりました。一般戦では負けられないと思っているし、(優勝回数は)大いに意識しています」。最前線で活躍するスピードスターの“ハッパ”は即効性抜群。すぐさま数字として表れ出した。
今年は20節で13優出6V。4V目の若松、5V目の江戸川(いずれも6月)は馬場をほうふつとさせる道中逆転劇。1号艇で臨んだ7月平和島優勝戦はセンター勢が握り合い、抵抗し過ぎると懐が甘くなるシビアな局面を絶妙なハンドル、レバー操作で乗り切った。
この時点でSG初出場となるメモリアル(まるがめ、27日開幕)の出場資格を多摩川の推薦により得ていたが、年間6Vで来年3月のクラシック(若松)出場をほぼ手中に収めた。そして、10月ダービー(戸田)の切符を自力でつかんだことでより一層、自信を深めたか。
「SGは行ってみないと分からないけど、いいエンジンを引いたり、うまくハマってくれれば、そんなにやられないと思います」
まるがめメモリアルでお手並み拝見といこうか。(出田 竜祐)
◇出田 竜祐(いでた・りゅうすけ)1980年(昭55)9月29日生まれ、熊本県出身の43歳。明大卒。05年スポニチ入社。13年4月レース部配属。パリ五輪で印象深かったのは、あと一歩で4強を逃したバレーボール男子準々決勝・日本―イタリア戦。