【大井競馬 東京記念】ナッジが伝統の一戦制す 気性面の成長に矢野もにんまり
2024年09月12日 21:05
競馬
前走のトライアルと同様に、好スタートを決めると積極的に前にポジションを取った。勝ち時計の2分37秒6が示すように道中は超スローペース。最後方にポツンと離れて追走したドスハーツを除けばランリョウオーの逃げを各馬が団子状態で追走。内めの3番手でジッと脚をためると4コーナーでも動かない。
直線を向いたところでラッキードリームとウラノメトリアの間に突っ込むと一気にゴーサインを出した。残り150メートルで抜け出すと右ステッキの連打で一気に突き放し、2着ウラノメトリアに3馬身差をつける完勝だった。
通算5勝目、南関東では14年黒潮盃(スマイルピース)以来の重賞制覇となった佐野師。次走に関して「長い距離が中心になると思う」としたが、5歳秋を迎えて本格化したこの馬の視界が一気に広がった。
▽ナッジ 父フェノーメノ 母エーシンジョイフル(母の父オペラハウス) 牡5歳 大井・佐野謙二厩舎 馬主・和田博美氏 生産者・北海道新ひだか町の信田牧場 戦績27戦7勝(南関東17戦3勝) 総獲得賞金9069万5000円。