【桐生ボート　PG1ヤングダービー】関浩哉　地元で迎えるラストイヤー「優勝戦に乗るのはマスト」

2024年09月18日 04:30

ボートレース

【桐生ボート　PG1ヤングダービー】関浩哉　地元で迎えるラストイヤー「優勝戦に乗るのはマスト」 — 18年浜名湖大会はデビュー初優勝だった関浩哉（撮影・木村　揚輔）　 Photo By スポニチ

　ナイター開催のプレミアムG1「第11回ヤングダービー」は18日、群馬のボートレース桐生を舞台に幕を開ける。30歳未満（9月1日時点）のレーサーたちによる闘志むき出しのバトル。最近は20、22、23年と卒業Vが目立っている。今年、卒業を迎えるのは11人。その中で地元・群馬支部の関浩哉（29）は羽野直也とともに大会史上初の2度目制覇が懸かる。熱い想いを胸に、ラストイヤーに臨む。

　衝撃のG1デビューから6年。関がラストイヤーを迎える。それも決戦の舞台は地元の桐生水面。穏やかな口調の中に燃えたぎる闘志があふれていた。「地元はやりづらいな（笑い）。気楽には臨めないから。でも、桐生で開催する以上は盛り上げたい気持ちがある。どんなエンジンを引いても優勝戦に乗るのはマスト」。最終日のベスト6入りを最低ノルマに掲げた。

　ヤングダービー初参戦は18年の浜名湖大会。当時は優勝0回のA2級。G1も初出場のダークホースだった。だが、予選を2位で通過。準優を危なげなく逃げ切ると、転がり込んできた自身初の優勝戦1号艇もコンマ02のトップスタートから圧勝。G1でデビュー初Vという、30年ぶり史上2人目の快挙を成し遂げた。

　その後も昨年の下関大会まで5年連続で出場。予選敗退は一度もなく、2度の準優勝を含む3優出をマークしている。「大会相性は本当にいい。ヤング戦では事故が少ないのもあると思うが、同世代が相手だと少なからず気合が入る」。それも今回は52人中46人が自分より経験が浅い後輩。過去6回より対抗心が強まることは間違いない。

　11月16日に30歳を迎える節目の年。その視線は初の賞金トップ18を捉える。「今年は（BBCトーナメントを優勝して）幸先が良かった。グランプリを目指せる位置にいるので意識はしている。もう一つくらい大きいのを獲りたい」。現在の賞金ランクは18位。名を上げた大会で、今度は頂上決戦に名乗りを上げる。

　【前検の関】2連対率40％超のエンジンに「調整の合うゾーンが広そう」

　2連対率43.9％の高勝率機を獲得。「調整の合うゾーンが広そうだから乗りづらさが出ない気がする」と前検の手応えも上々だ。「いい滑り出しになったかな。あとは平常心で最終日まで行きたい」。高ぶる感情を制御できれば地元での有終Vもある。