【桐生ボート PG1ヤングダービー】羽野直也「自分の成長を感じられる」大会の有終の美へ
2024年09月18日 04:30
ボートレース
「エンジン出しは簡単なものではない。数年後を見据えて地道にやっていれば良くなるだろうから、結局は自分次第。とにかく志だけ下げないようにしたい」
多くのボートレーサーが全盛期を迎える30代。すでに一流レーサーの地位を確立した羽野も来年3月、その世代に突入する。芽生えつつある先駆者としての自覚。最後のヤングダービーは自らの務めを全うする。
「一番大事なのは次につなげること。後輩たちが“上を目指す価値があるな”って思ってくれるような姿を見せたい。優勝できれば最高だけど、もし予選落ちしたとしても雰囲気で伝えたい。僕自身も先輩を見て思ってきたので」
ヤングダービーは17年の蒲郡大会から6年連続で出場。2回目の18年で早くも優勝戦4着と活躍し、2021年の徳山大会では優勝の栄誉も手にした。「ヤングダービーは自分の成長を感じられるところ。初出場のときの準優は緊張でハンドルが入らなかったですから」。この舞台で培った固い信念こそ最大の置き土産。その姿に説得力を持たせるためにも、有終の美を目指す。
【前検の羽野】手応えいまひとつ「特訓を重ねるうちに行き足が…」
今節、タッグを組む46号機は近況、ターン回りが課題のエンジン。「特訓を重ねているうちに行き足が鈍くなってきた。回転が合っていないと思うので叩こうかな」と手応えもいまひとつだ。それでも慌てた様子は皆無。悠然とプロペラを点検していた。