【若松ボート G1全日本覇者決定戦 注目選手<3>】前田将太 今年こそグランプリ18人に残りたい

2024年09月23日 05:00

ボートレース

【若松ボート G1全日本覇者決定戦 注目選手<3>】前田将太 今年こそグランプリ18人に残りたい
3回目のG1制覇を地元で狙う前田将太 Photo By スポニチ
 ボートレース若松の開設72周年記念「G1全日本覇者決定戦」は9月27日に開幕。注目選手の3人目は前田将太(36=福岡)だ。
 そろそろタイトルをつかんでいい。SG制覇に近い男と言えば、前田の名前がよく挙がる。30代半ばを迎えた。機は熟している。ただ、本人の意識は別次元。視線の先は年末の大舞台だった。

 「昔はSGを勝ちたい気持ちが強かったけど、今はグランプリ18人に残りたい気持ちが強いです。シリーズ戦って何回走っても“カヤの外”の感じで面白くないですんですよ(笑い)」

 今年も年末を見据えて年始を迎えた。びわこ72周年終了時点での賞金ランクはグランプリが十分に狙える27位。4月の宮島から6月の戸田68周年までの5連続優出もあった。それにしては表情、コメントはさえない。

 「年明けからリズムは悪くなかったけど、連続優出後ぐらいから全然結果が付いて来なくて焦りました」

 戦歴は痛いほどストレートに物語る。5連続優出の後は5連続で準優出なし。一般戦でも事故があったりで結果は全く出なかった。

 「大げさな話、このままA1すら残れないかもって考えることもありました」

 トンネルか迷路か。前田は苦しんだ。やることは変わらないのに、結果が出ない。そしてマイナス思考に陥る悪循環。そんな日々の前田に光は射した。福岡のお盆戦。的確に仕上げて、優勝戦1号艇をつかんだ。

 「博多でダメならいよいよまずいって思っていたけど、評判の良くないエンジンを立て直せたし、やってきたことが間違いでなかったと再確認できました」

 トンネルでも迷路でもなかった。単なる回り道。真剣に取り組むからこそ、谷が深く感じただけだった。気持ちを切り替えて、再び歩みを始めた前田。まずは地元周年に照準を定める。

 「若松は昔から調整が合うイメージです。若松でバタバタするところをあまり見たことないでしょ?力まず、いつも通りに走れたらいいなと思っています」

 直近10節は9優出3Vを誇る。若松とは相思相愛。賞金ランク爆上げのチャンスであり、権利のない来春の若松クラシック切符を獲る絶好機でもある。モチベーションだらけの今大会。息を潜めて一発を狙う。

おすすめテーマ

ギャンブルの2024年09月23日のニュース

特集

ギャンブルのランキング

【楽天】オススメアイテム