【若松ボート G1全日本覇者決定戦 注目選手<4>】馬場貴也 メモリアルVで賞金レース独走態勢
2024年09月24日 05:00
ボートレース
「あれは100%のレースでしたね。捲り差すことだけを考えていました」
準優6号艇からのSG制覇は超レアで、かなり難しい。それを馬場はやってのけた。さすがゴールデンレーサーだ。とはいえ、今年の馬場は決して順風に乗っていたわけではなかった。
「調子が悪かったです。今のタイプのエンジンが良くなくて。まるがめは切り替え前のエンジンでした」
調整がハマらず、思い描いた仕上がりになかなか届かない。エンジン抽選運も悪かったと言う。そんな状況でも勝負強さは健在だった。今年は8優出で4V。狙った獲物を簡単には逃さない。だからこそトップ・オブ・トップなわけだ。
「さらにリズムを上げて行きたいですね。グランプリ2ndからと思って走っていたけど、SGを勝ったんで2nd1号艇を目指していきたいです。昨年は初戦で失敗していますから」
失敗。今年の馬場に重くのしかかる。1号艇で迎えた昨年のグランプリ2nd1回戦。妨害失格となり、馬場の2023年は一瞬で終了した。全ては年末のために。メモリアルVでリベンジの時は確約された。あとは少しでも賞金を上積みして、2nd1号艇を確実にしたい。だからこそ、若松周年も重要になる。
「若松は海水の割には乗りづらいところがありますね。でも、エンジンによるんで、まずは抽選です」
直近のSG覇者として、V候補の一角を形成する。本人も言うように、最初の関門はエンジン抽選。現行エンジンは残り4節とあって、上下差くっきりで相場は固まっている。そこをクリアすれば、一気にV候補の筆頭へ昇格。賞金2位以下を突き放す秋となる。