【スポニチ・ボート・クラブ ボート記者コラム石丸秀典】“中間整備効果”を改めて知ったびわこ大賞

2024年09月24日 04:30

ボートレース

【スポニチ・ボート・クラブ ボート記者コラム石丸秀典】“中間整備効果”を改めて知ったびわこ大賞
中間整備の入ったエンジンでびわこ大賞を制した深井利寿 Photo By スポニチ
 ボートレースの表彰式において流行語大賞部門があるとすれば、今年は間違いなく“セット交換”だろう。ピストン2個、ピストンリング4本、シリンダーケースを一気に換える整備のことで、6月のSGグランドチャンピオン(尼崎)でことごとくパワーアップに成功。頂点に立った土屋智則のエンジンも、その一つだった。
 一方、びわこには流行に左右されない安定のパワーワードがある。“中間整備”だ。開催と開催の合間に低い2連対率のエンジンをテコ入れすべく、部品交換を施す。すぐに効き目が現れることもあれば、徐々にパワーアップすることもある。記者もびわこの取材で、その効果を何度も見せてもらった。

 17日に幕を閉じた開設72周年記念「G1びわこ大賞」では、中間整備の後押しがより強力だった。特に12年3カ月ぶりとなる2回目のG1制覇&地元周年初制覇を飾った深井利寿(50=滋賀)がコンビを組んだ59号機は「行った感じは強めでした。行き足から伸びが良さそう」という前検の手応えが衰えることなく、コンマ01の度胸スタートで峰竜太を封じた準優後も「足は全部がいいです。気象条件が変わる中でも、ずっといい状態で来られた」とトップ級の舟足で栄光のゴールへ。「今まで扱ってきたエンジンの中では節イチだと思っています」と表彰式で語ったように、最後まで相棒への信頼は揺るがなかった。

 他では丸野一樹の33号機も中間整備で息を吹き返したエンジン。もともとお盆レースで是沢孝宏が優勝した上昇機で、序盤は調整が合わなかったものの3日目からマッチして上位ランクを形成した。

 10月15~20日には、びわこの名物G2秩父宮妃記念杯が行われる。前述した2基以外に中間整備でパワーアップを遂げたエンジンがどれだけ登場するのか。注目したい。

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