宝塚記念2週繰り上げ!春のG1は7週連続に 25年暑熱対策さらに強化、JRA開催日程発表

2024年09月24日 05:10

競馬

宝塚記念2週繰り上げ!春のG1は7週連続に 25年暑熱対策さらに強化、JRA開催日程発表
昼休みに新潟競馬場のパドックが一般解放された(撮影・郡司 修) Photo By スポニチ
 JRAの関東定例記者会見が23日、東京都港区のJRA本部で行われ、25年度の開催日程を発表した。暑熱対策の推進を進め、今夏新潟で2週間行った「競走時間帯の拡大」を来夏は新潟に加え中京も併せて実施し、期間も4週に拡大。上半期のフィナーレとして定着している宝塚記念を2週繰り上げ実施。同時にG1前哨戦の実施時期の変更など、大きな変更が発表された。
 猛威を振るう猛暑に対応すべく、JRAはさらなる強化を進める。今夏は新潟で、暑い日中に休止時間帯を設けた「競走時間帯の拡大」の開催を2週間実施した。来夏は新潟に加え、中京と2場で同日程(7月26日~8月17日)の4週間に拡大する。同時に関西地区の約2週間の休催がなくなる。植木聡総合企画担当理事は「約6000件のアンケート結果で92%が肯定的だった」と今夏新潟2週間の“暑熱対策競馬”を総括した。

 加えて、上半期のフィナーレとして主に6月下旬に行われてきた宝塚記念の時季を暑熱や梅雨時季を考慮して、来年は6月15日に阪神(今年は6月23日に京都で実施)に戻して行われる。これに伴い、周辺の時期に行われていたエプソムCなど中距離重賞の時期も変更。天皇賞・春(5月2日、京都)から宝塚記念まで7週連続でG1が続く。以前は宝塚記念への参戦例も多かったダービー(中1週)や安田記念(連闘)から間隔が詰まるため、03年に皐月賞→ダービーの2冠を制して宝塚記念に挑んだ3歳馬ネオユニヴァースのようなケースは事実上、消滅することになった。

 また、ゆとりを持ってレースに挑む昨今の状況を踏まえ、G1前哨戦の多くでG1本番までの期間が広がる。桜花賞までチューリップ賞が中5週(現行は中4週)、フィリーズレビューが中4週(同中3週)。ダービーまで青葉賞が中4週(同中3週)、プリンシパルSが中3週(同中2週)に。天皇賞・秋までオールカマーが中5週(同中4週)、毎日王冠と京都大賞典が中3週(同中2週)となる。

 阪神競馬場は現在行われているリニューアル工事が終了し、来年3月1日に再開する。今年、京都で行われていた宝塚記念、阪神JF、朝日杯FSは阪神に戻る。来年は例年通り1月5日に恒例の東西金杯で開幕。今年は10~12月に京都開催が続くため、スポニチ賞京都金杯は京都ではなく、中京で幕を開ける。

 祝日などを利用した3日間開催は1月11~13日、9月13~15日、10月11~13日、11月22~24日の計4回にわたって実施。年末は通常ホープフルSが行われている12月28日が日曜のため、5年ぶりに同日の有馬記念でフィナーレを迎え、前日土曜の27日はホープフルSと中山大障害の“ダブルG1実施”となる。

《25年度主な変更点》
・今夏新潟の暑熱対策競馬を4週に拡大
・中京でも新潟と同期間で暑熱対策競馬
・宝塚記念の開催時期が2週繰り上がり
・来年3月1日に阪神リニューアル再開
・G1前哨戦から本番への間隔が広がる
・12月28日5年ぶりに有馬でフィナーレ
・スポニチ賞京都金杯は中京で1月5日

 《中京6週で小倉2歳S消滅》夏は第3回東京、第3回阪神を4週(8日開催)から3週に短縮。暑熱対策の観点から2場開催(札幌、新潟)だった2週間を関西でも再開。小倉4週(8日開催)→中京6週(12日開催)が今後の通常日程となる。そのため、中京最終日に中京2歳Sが行われ、同時期の小倉2歳Sは今年が最後となる。

 《米子S重賞「しらさぎS」に》サマーマイルシリーズ第1戦として定着していたリステッド競走の米子S(通常6月に阪神で実施)が新たに「しらさぎS」と名称変更された上で重賞(G3への昇格を申請中)に昇格予定。関屋記念と中京記念の日程順が逆となり、夏のマイル路線が整備される。

 《改称チャーチルダウンズC》アーリントンCはチャーチルダウンズCに変更。小倉サマージャンプは冬開催に移ったため、小倉ジャンプSに。アイルランドT府中牝馬Sはレース名称が分離。「アイルランドT」は引き続き10月東京&G2で実施。従来6月阪神で行われていたマーメイドSが新設のしらさぎSと日程が重なるため消滅し、6月東京の最終週に「府中牝馬S」(G3&ハンデ戦)に替わる形で行われる。京都牝馬Sが消滅し、愛知杯(芝1400メートル)に移設。

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