【若松ボート G1全日本覇者決定戦 注目選手<5>】定松勇樹 初優出の水面で輝くシンデレラボーイ

2024年09月25日 05:00

ボートレース

【若松ボート G1全日本覇者決定戦 注目選手<5>】定松勇樹 初優出の水面で輝くシンデレラボーイ
優勝した昨年3月以来の若松参戦となる定松勇樹 Photo By スポニチ
 ボートレース若松の開設72周年記念「G1全日本覇者決定戦」は9月27日に開幕。注目選手のラストを飾るのは定松勇樹(23=佐賀)だ。
 ニューヒーローは突然、誕生した。風薫る5月の多摩川。SG出場は2回目の定松が、ボートレースオールスターで一気に頂点へと上り詰めた。初のSG優勝戦で1号艇。「朝から緊張が増していった」と振り返るのも無理はない。経験したことのない緊張、重圧。完璧に乗り越えた。23歳と24日でのSG制覇は史上4位の年少記録。師匠の峰竜太と喜びを分かち合ったシーンは、ボートレースの名シーンとして語り継がれるだろう。

 タイトルをつかんで景色は変わった。周囲はSGレーサーとして定松を考えるし、あっせんもSG、G1が中心になる。当然、他選手からは厳しいマーク。それでも定松は臆することはなかった。SGタイトルが心の景色も変えたからだ。

 「以前はナイーブというか、メンタルが弱かったんです。ルーキーシリーズで結果が出ても、記念に行くとこの相手で勝てるのかって思ったりしていました。それがSGを勝ったのもあって、もう以前のようなことはないです。メンタル面が強化されて、上のステージでも自信を持ってレースできるようになりました」

 月並みに言えば、SGを勝つまでは気持ちで負けていた。先輩たちがそんな若者を容赦するわけない。出ようとする杭(くい)は徹底的に打たれていた。そんな状況で迎えた多摩川。優勝賞金より大きいものを定松は手に入れた。芽ばえた自信はプライスレス。もうひ弱な姿はそこにない。ただ、SGやG1で結果が伴っていないのも事実。SGを勝っていながら賞金ランク7位では決して青写真通りと言えないだろう。だからこそ、若松周年は気合が入る。

 「若松は初優出した水面だし、優勝もしています。調整面さえうまく合えば、相性はいいと思うし、もちろん優勝を目指しますよ」

 若松に対するイメージはいい。2021年にデビュー初優出して飛躍のきっかけとなった水面。前回の3月ルーキーシリーズでは優勝している。SGを勝ったからには、ベスト6の肩書でグランプリに乗り込みたい。シンデレラボーイにとっては、重要な6日間となる。

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