【スプリンターズS】“香港からの刺客”ビクターザウィナー モレイラと息ピタリ!ラスト1F11秒6
2024年09月26日 05:30
競馬
年初1月のセンテナリースプリントCでG1初制覇。続く3月高松宮記念(3着)は初来日に加え、不慣れな左回り。道悪(重)も得意ではないが、逃げ粘って銅メダルを確保した。その後の2戦は苦杯を喫しているが、敗因ははっきりしている。4月チェアマンズスプリントプライズ(7着)は序盤から競り込まれ、前走シャティンヴァーズ(6着)は酷量61キロ。シャム師も「この馬はフレッシュな方が走る。最後は疲れもあった」と振り返る。再来日にあたり、自国ではバリアトライアル(模擬レース)を2度消化し万全を期した。指揮官は「モレイラが乗ってくれるのが一番だよ」と世界を席巻する新パートナーの強力援護を心底喜ぶ。
もちろん、鞍上も研究して心得ている。「これまでの競馬を見ていると、レースになるとモードが変わる印象。いつもベストを尽くし全力で走る。これまで(同馬に)乗った騎手は、みんな友達だから。特に勝った時の感触を含め話を聞いて最善の形で挑みたい」
優勝請負人は「もちろん強敵は日本の馬。ホームのアドバンテージがある」とした上で「ただ、僕の馬も戦える資格があっての参戦。勝つチャンスはある。しっかりと勝利に貢献したい」。今春の桜花賞(ステレンボッシュ)に次ぐ自身3度目のJRA・G1制覇へ自信をのぞかせた。
《今回はリラックスムード》モレイラは8月札幌のワールドオールスタージョッキーズ(WASJ)で優勝し、来年の短期免許取得の権利をつかんだ。「とてもうれしく思う。今回は札幌の時と違って、リラックスして挑めるよ」とニコニコ顔。きょう26日が41歳の誕生日。「調べてくれてありがとう。私からすると1つ年を取った感覚だけど(笑い)。ビクターザウィナーと一緒に勝利を勝ち取れれば、最高のプレゼントだ」と目を輝かせた。