錦織のウィンブルドン快幕 4大大会で自身最短72分で勝利! 

2017年07月04日 05:30

五輪

 男子シングルスで世界ランキング9位の錦織圭(27=日清食品)が6年連続で初戦を突破した。世界102位のマルコ・チェッキナート(24=イタリア)に6―2、6―2、6―0で完勝。1時間11分の4大大会自己最速勝利で幸先よくスタートを切った。日本男子3人目のツアー優勝を飾った杉田祐一(28=三菱電機)は、あす4日に世界232位のブライダン・クライン(27=英国)と対戦する。
 汗かく間もなく試合は終わった。相手に与えたのはわずか4ゲーム。一度のブレークも許さなかった。錦織は「こんなに早い試合は初めて。出だしから凄くいいテニスができた」と1時間12分の完勝に涼しい顔だった。

 「1回戦は一番緊張がある」といまだに4大大会の初戦の前は寝られないことが多いという。「今日もしっかりは寝られなかった」。しかも、相手は初対戦で手探りの部分も多かった。ウィンブルドン初出場で、ツアーでは芝大会の経験もない下位の選手とはいえ、気持ちは張り詰めていた。

 だが、試合が始まってみれば3セット全てで第1ゲームをブレークできた。「相手がそんなに良くなくて、緊張はすぐに解けた」と25本のネットプレーを織り交ぜ、「後半はサーブも良くなっていった」と錦織にしては多い8本のサービスエースも決めた。

 終盤は相手が戦意喪失気味になったが、集中力は途切れさせなかった。「体調は問題なかった」というものの、前哨戦で途中棄権に追い込まれた腰部の不安は抱えている。この日も右股関節を回してストレッチする場面があっただけに、「早く終わるに越したことはない」というのは本心だろう。

 錦織の試合が終わったところで降り始めた雨によって、その後の試合は一時中断となった。仕切り直しとなればまたウオーミングアップからやり直さなければいけない可能性もあった。無駄な消耗も避けられたという点でも価値あるスピード勝利だった。

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