錦織のウィンブルドン快幕 4大大会で自身最短72分で勝利!
2017年07月04日 05:30
五輪
「1回戦は一番緊張がある」といまだに4大大会の初戦の前は寝られないことが多いという。「今日もしっかりは寝られなかった」。しかも、相手は初対戦で手探りの部分も多かった。ウィンブルドン初出場で、ツアーでは芝大会の経験もない下位の選手とはいえ、気持ちは張り詰めていた。
だが、試合が始まってみれば3セット全てで第1ゲームをブレークできた。「相手がそんなに良くなくて、緊張はすぐに解けた」と25本のネットプレーを織り交ぜ、「後半はサーブも良くなっていった」と錦織にしては多い8本のサービスエースも決めた。
終盤は相手が戦意喪失気味になったが、集中力は途切れさせなかった。「体調は問題なかった」というものの、前哨戦で途中棄権に追い込まれた腰部の不安は抱えている。この日も右股関節を回してストレッチする場面があっただけに、「早く終わるに越したことはない」というのは本心だろう。
錦織の試合が終わったところで降り始めた雨によって、その後の試合は一時中断となった。仕切り直しとなればまたウオーミングアップからやり直さなければいけない可能性もあった。無駄な消耗も避けられたという点でも価値あるスピード勝利だった。