パリ、ロス同時決定に現実味 24、28年夏季五輪 IOC、報告書で高評価
2017年07月06日 11:17
五輪
当初5都市が立候補した招致レースは住民の反発などで撤退が相次ぎ、一騎打ちとなった。現状では24年大会はパリ、28年大会はロサンゼルスが有力との観測が広がっている。
報告書は5月の現地調査を踏まえたもので、IOC委員の判断材料となる。評価委員会のバウマン委員長は「2都市とも素晴らしい大会を開催できる十二分の能力がある。五輪は安泰だ」と述べ、IOCの中長期改革「五輪アジェンダ2020」に沿った計画を歓迎した。
報告書は、競技会場に占める既存、仮設施設の割合がロサンゼルスは97%、パリも93%と極めて高い点や、両都市とも国際大会の開催実績が豊富な点を強調。一方、パリは市民の開催支持率が63%でロサンゼルスの78%に比べて低く、会場となるセーヌ川の水質を課題に挙げた。ロサンゼルスは四つの会場群を結ぶ観客の輸送態勢などの課題を指摘した。(共同)