22年W杯は日本人監督の方向 西野続投や森保昇格、長谷川健太氏も浮上

2018年05月24日 05:30

サッカー

22年W杯は日本人監督の方向 西野続投や森保昇格、長谷川健太氏も浮上
練習を見つめる西野監督(左)と森保コーチ(撮影・西海健太郎)  Photo By スポニチ
 日本協会は23日、都内で技術委員会を開き、W杯ロシア大会後の日本代表監督人事について討議した。関係者によると、日本人監督を軸に人選を進める方針が固まった。西野朗監督(63)の続投や、20年東京五輪を目指すU―21日本代表監督を兼任する森保一コーチ(49)の昇格、FC東京の長谷川健太監督(52)らが候補に挙がる。
 約3時間に及ぶ議論を終えた関塚委員長は「次の日本代表監督にどういう基準が必要かを話し合った。日本のストロング(強み)を生かして成長させられる人という意見が一番多く出た」と明かした。これまで日本人ならJリーグ優勝、Jリーグで3季以上指揮、外国人ならW杯で指揮、欧州主要リーグで指揮などが必須条件だったが、緩和する方針を決定。W杯後の7月下旬に予定されている次回の技術委員会で基準をまとめるという。

 関塚委員長は「W杯の結果が出てから加わる項目もある。日本の良さを理解し、こちらの要求も加味して進んでくれる人。日本人、外国人を問わずに適した監督でやるべき」と外国人監督の可能性にも含みを持たせたが、W杯後に人選を本格化させて、条件にマッチする外国人を招へいするのは日程的に困難。関係者の話を総合すると、日本人を軸に選定することを前提としているもようだ。

 22年W杯カタール大会から出場枠が48チームに拡大される可能性があり、アジア予選で敗退するリスクが減ることも“日本人監督”を後押し。W杯の結果次第で西野監督の続投や、東京五輪監督と兼務する森保コーチの昇格などが候補に挙がる。一方で会議では新体制の初陣となる9月7日の親善試合(相手未定)までに新監督が決まらない事態に備え、暫定監督を置く想定をする必要性も確認されており、FC東京の長谷川監督ら実績のあるJクラブの現役監督が浮上する可能性もある。

 <監督支援役職の新設も検討> 技術委員会では日本代表に特化して監督を支援、評価する役職の新設を検討することも確認された。代表強化に加えて若手育成や指導者養成も担う技術委員長の負担を軽減する目的で、W杯ロシア大会後を見据えて人選を進める。日本協会関係者は「欧州では監督を近くでサポートしている人が、監督の評価も下すのがスタンダード」と語った。

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