西野ジャパン 守備は“3段階構え” 世界6位スイス戦で戦術見極め

2018年06月08日 08:50

サッカー

西野ジャパン 守備は“3段階構え” 世界6位スイス戦で戦術見極め
<日本代表練習>円陣で指示を出す西野監督(中央手前)(撮影・西海健太郎) Photo By スポニチ
 【国際親善試合   日本―スイス ( 2018年6月8日    スイス・ルガノ )】 日本代表が8日の親善試合スイス戦で“3段階構え”の守備戦術をテストする。7日に公式会見に臨んだ西野朗監督(63)は「チームとしてどういう形でボール奪取するか。その意識を高めることが欠かせない」と力を込めた。W杯に向けて(1)前線からハイプレス(2)相手が自陣のゾーンに進入したらプレス(3)自陣深くにブロックをつくりゴール前を固める――の3パターンを想定。FIFAランク6位の強豪とのテストマッチを、本番で採用する戦術を見極める試金石とする。
 (1)は攻撃的守備。敵陣でボールを奪えばゴールまでの距離が近くフィニッシュにつながるケースが増える半面、最終ラインの裏のスペースを突かれやすいデメリットがある。(2)は攻守にバランスの取れたオーソドックスな戦い方だ。(3)は守備重視の“どん引き”で、攻撃の人数が減る。

 吉田は「やってみないと分からない部分はあるが、まずはハメにいってみる」と序盤はハイプレスに挑戦し、展開次第で(2)→(3)にシフトすることを示唆した。チームは4バックと3バックを併用する方針。スイス戦は4―2―3―1布陣で試合に入ることが濃厚だが、押し込まれる展開になれば5バック気味の3―4―2―1に変更する可能性もある。

 親善試合4連敗で迎えた10年南アフリカ大会は“どん引き戦術”で16強入り。優勝を目標に掲げた14年ブラジル大会は、真っ向勝負を挑み1次リーグ敗退した。指揮官は「仮想ポーランドの位置づけでスイス戦に臨むことはない。全てはコロンビア戦に向けた戦い」と語った。W杯では対戦国との力関係を正確に把握し、戦術に落とし込むことが重要。敵地スイス戦で世界との距離を測る。

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