西野監督 まさかの危機感0%「攻守に高い水準のパフォ発揮」

2018年06月10日 05:30

サッカー

西野監督 まさかの危機感0%「攻守に高い水準のパフォ発揮」
<スイス・日本>会見で頭を抱える西野監督(撮影・西尾 大助) Photo By スポニチ
 【国際親善試合   日本0―2スイス ( 2018年6月8日    スイス・ルガノ )】 誰もが耳を疑った。完敗後の公式会見。西野朗監督(63)は「危機感は全く感じていません。チームには躍動感があり、連動して攻守に高い水準のパフォーマンスを発揮していた。非常に良いと思う」と言い切った。危機感は0%。報道陣に「なぜネガティブにならなければいけないのでしょうか」と逆質問する場面もあった。
 FIFAランク6位の強豪に歯が立たなかった。パススピード、サイドチェンジの精度、1対1のデュエルなど、全ての面で相手が1枚も2枚も上手だった。前線からのプレスが機能するシーンもあったが、守備にパワーを割いた攻撃陣は迫力不足。ゴール前のアイデアも欠き、決定機は一度もなかった。

 欧州組を招集した試合は昨年10月6日のニュージーランド戦を最後に7戦未勝利となり、8カ月も白星から遠ざかる。西野監督が就任後は2戦連続の零敗。1点も取れていないが「今取り組んでいる攻守の連動性は求めているところにきている」と収穫を口にした。

 W杯1次リーグ初戦のコロンビア戦まで、残された試合は、12日のパラグアイ戦しかない。スイス戦との2試合で登録メンバー全23選手の起用を明言している西野監督は、試合後も「(全員)使います」と強調。選手を入れ替える理由を「メンバー、システムを固定して精度を上げる形ではない。チームは人が代わってもおそらく成立する。可能性を最後まで求めたい」と説明したが、悠長な感は否めない。9日は練習を取りやめ、オフに変更。指揮官が泰然自若の姿勢を保っていることが唯一の救い?だ。

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