西野J初白星 乾 重い空気打ち破った光明の2発「形さえできれば決められる自信があった」
2018年06月13日 05:30
サッカー
「ハーフタイムに西野監督から“スパイクに何か入っているんじゃないか”と言われて取り換えた。それで気持ちもうまく切り替えられた」。5月20日のリーグ最終節・Aマドリード戦前に右太腿を負傷。その影響で代表合流後も別メニュー調整が続き、初めて全体練習をフルメニューで消化したのは今月4日だった。8日のスイス戦で途中出場し、W杯直前のこの試合で先発。5月12日のリーグ第37節ラスパルマス戦以来となる1カ月ぶりの先発復帰は、強烈なアピールとなった。
この日も先制を許し前半は0―1。またもチームに沈滞ムードが漂ったが、14年11月14日の親善試合ホンジュラス戦以来3年半ぶりの得点で嫌な流れを断ち切った。さらに、同18分には右からのクロスを香川が流し、そのボールをダイレクトでねじこみ勝ち越し。香川とのホットラインで2発。「最近は感覚が良くて形さえできれば決められる自信があった」と振り返った。
根っからのサッカー小僧だ。海外移籍から丸7年。スペインで3シーズンを過ごした。リーグ中断期間中に母校の野洲高で自主トレをしていた際、恩師の山本佳司総監督(54、写真)から「向こうで誰がうまい?」と聞かれると「メッシはヤバいっす。次元が違います」と答えた。そして「あのプレーを見たら、ホンマに練習しないといけないと思います」と続けた。「サッカーが大好きで、サッカーがうまくなりたい。本当にサッカー小僧」と恩師に言わせる向上心の塊。30歳になった今も姿勢は変わらない。
能力の高い選手がそろう1・5列目のポジションで一躍キーマンに浮上。「激戦区だった左サイドで30歳の僕を選んでくれた。恩返しをしたい」。後半34分に交代する際にはスタジアムのファンから万雷の拍手を浴びた。その大きさは、乾に対するロシア大会への期待の表れだった。
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