西野監督“切り札”は乾!本田とWスタンバイ 後半勝負

2018年06月18日 05:30

サッカー

西野監督“切り札”は乾!本田とWスタンバイ 後半勝負
軽快な動きを見せる乾(左)(撮影・西尾 大助) Photo By スポニチ
 【W杯1次リーグH組   日本―コロンビア ( 2018年6月19日    サランスク )】 日本代表は17日午後、W杯1次リーグ初戦コロンビア戦(あす19日)に向け、ベースキャンプ地カザンから試合会場のサランスクに到着した。西野朗監督(63)は移動前に行った午前練習の戦術確認で、MF本田圭佑(32=パチューカ)、MF乾貴士(30=エイバル)を控え組で起用。2人の得点源をジョーカーとしてスタンバイさせる可能性が高まった。
 自身初のW杯を迎える西野監督が、後半勝負に打って出る。冒頭15分を除き非公開で行われた17日午前の練習。関係者の話を総合すると、紅白戦はなかったが、ビルドアップからのシュート確認で本田、乾がサブ組に回ったもようだ。8日のスイス戦(●0―2)と12日のパラグアイ戦(〇4―2)で先発10人を変更し、登録メンバー全23選手を起用。「コロンビアとしては捉えづらいのではないか」と煙幕を張る中、破壊力のある2人をダブルジョーカーとしてスタンバイさせる。

 指揮官はトップ下の先発候補に香川を選択。パラグアイ戦で1得点2アシストを記録した好調さを買ったことに加え、精神的にタフで勝負強い本田の方が途中起用に向いているとの計算が働いたとみられる。注目はパラグアイ戦で2得点を挙げた乾の起用法。スピードに乗ったドリブルで左サイドを切り裂くアタッカーを「ボックスに入って仕掛けるのが持ち味」と評価している。今大会の芝生は24ミリと深く、肉体的な負担が大きい。相手が消耗した終盤にチーム随一のドリブラーを投入することで、勝機を見いだす。

 乾は16日の練習前にピッチ上で西野監督とマンツーマンで話し込んでいた。「内緒です。大した話はしていない」と説明したが、指揮官からの期待の表れに他ならない。コロンビアの特徴は頭に入っており「相手の右サイドバックは高い位置をとるし、前の選手も守備をそんなにしない。良いコンビネーションで中に行ったり、外に行ったりを繰り返せばチャンスはある」とイメージを膨らませた。

 強力な“援軍”も加わった。西野監督は食事の際に、ほとんどのメニューにゴマをかけて食す。「ゴマがないとクラブ(の監督)時代も、かなりイライラしていた。マイすりゴマ器も持っている」と言うほどの必需品だ。連絡不足で事前合宿地オーストリアでは手配できていなかったが、カザン入り後にスタッフが入手。白星を暗示するかのような白ゴマは決戦の地サランスクにも持ち込まれた。2大会ぶり3度目の1次リーグ突破への重要な初戦。策士の敵将ペケルマン監督との駆け引きでも、一歩も譲るつもりはない。

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