城彰二氏が語るコロンビア攻略法 ハメス、ファルカオの対策しっかり

2018年06月18日 10:00

サッカー

城彰二氏が語るコロンビア攻略法 ハメス、ファルカオの対策しっかり
ウォーミングアップをする大迫(左)(撮影・西尾 大助) Photo By スポニチ
 【W杯1次リーグH組   日本―コロンビア ( 2018年6月19日    サランスク )】 コロンビアを攻略するには、前半失点せずにゼロで耐えられるかが重要だ。二枚看板のハメス・ロドリゲスとファルカオをしっかり抑えること。前線から守備をして守備のブロックを形成し、縦に攻めさせないようにしたい。縦に出るボールを抑えてサイドに追い込むようにプレスをかけられるといい。攻撃はパラグアイ戦のような速い攻めができれば得点のチャンスが出てくる。特にコロンビアはセットプレーのときに集中力が散漫になることがあるので狙い目だ。
 W杯の初戦は独特だ。私も98年フランス大会の初戦は緊張して寝つけなかった。だが、それは相手も一緒で98年のアルゼンチンもレベル的には大きな差があったが、彼らも緊張していて普段のプレーができていなかった。結果は0―1と僅差で日本も少しは攻められ、紙一重の差だった。雰囲気にのまれないようにして、自分たちがやるべきことを忠実にやれば、いい結果が出る可能性もある。

 日本はテストマッチ3試合で共に前半で失点し、そこが改善できていなかった。まずは絶対に前半をゼロで抑えること。パラグアイ戦のようにトップ下の香川が守備の時は一列上がってFWと一緒にボールを追うことだ。そうすれば取りどころが明確になり、大迫の負担も軽くなる。

 大迫は厳しいチェックとマークにあうはずだが、守備から攻撃への切り替えで起点にならなければいけない選手。彼のキープ力が重要になる。前線でパスを受けてためをつくり、後ろの選手が上がってくるのを待てるし、反転してシュートを打つのも得意。相手を背負うプレーもできる。ドイツでやっているだけに激しいマークには慣れているし、体の使い方もうまい。周りも使えて、他の選手にシュートを打たせることもできる。

 起点ができれば、相手も疲れてくる後半は速い攻撃ができ、シュートチャンスもできる。日本にも十分に勝機があるわけだ。 (元日本代表FW)

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