W杯 ボールもハイテク!無線通信タグを埋め込み 日本代表とは好相性
2018年06月25日 11:00
サッカー
最も驚くのが「NFCタグ」の内蔵だ。専用アプリをダウンロードしたスマホやタブレットを近づけると、タグに書き込まれている情報が読み取れる仕組み。残念ながら今回得られる情報は商品やキャンペーンについてで、ゲームと連動はしていない。ただ、NFCタグを専門に扱っている「アンシェル」取締役の浜田敬治さんは「ボールに埋め込むのは難しい技術。それができたので、次の展開が考えられる」と話す。
同タグはバッテリーを持たない「パッシブ型」で、デバイスを近づけないとデータが入手できない。バッテリー内蔵の「アクティブ型」は自ら情報発信できるが、ボールに埋め込むには大きく重さもある。浜田さんは「アクティブ型が小型化してピッチに埋め込んだデバイスと反応して電波を飛ばすようになれば、次の大会以降、W杯の新しい楽しみ方が生まれるかもしれない」と新たな展開に期待する。
2010年南アフリカ大会のデンマーク戦でFW本田圭佑(32)が蹴ったFKが“ぶれ球”になるなど、ボールの特性にも毎回、注目が集まる。テルスター18は実験で、西野ジャパンと相性がいいという結果が出ている。筑波大体育系でスポーツ工学を研究する浅井武教授(61)が過去2大会のボールと比較。大型扇風機で強風を当てる風洞実験などで<1>ショートパスを回すのに適している、<2>カーブがかかりやすい、という特徴が明らかになった。
“日本向き”なのは<1>だ。テルスター18は秒速10〜15メートルの中速域で、過去2大会のボールと比べ最も空気抵抗が小さかった。風速はプレーにおけるボールの速度に置き換えられる。秒速10〜15メートルは、ほぼショートパスの速度と同じ。浅井教授は「アップテンポのショートパスを回すのにいいボールと言える」と話す。
日本は、ハリルホジッチ前監督(66)のときは縦にボールを早く出す戦術だったが、西野朗監督(63)が就任してからポゼッションを重視しショートパスを回す傾向に変化。このスタイルにマッチしている。ボールの特性を頭に入れて観戦すれば楽しみも興奮も倍増するはずだ。
おすすめテーマ
2018年06月25日のニュース
特集
サッカーのランキング
-
乾に“1対1”仕掛けた日々が懐かしい 嫌がるそぶりなくいつも快諾
-
乾、豪快同点弾!“遅咲きのシンデレラボーイ”世界最高峰の舞台で躍動
-
【川本治の視点】見たことない日本の粘り強さ、ひとつになって戦えている
-
日本救った本田弾!セネガルに2―2ドロー 16強へ価値ある勝ち点1
-
川島、信頼先発も痛恨ミス失点 “半端”パンチングがマネ直撃
-
原口 クリアミスが失点に…ミドル不発 不完全燃焼で途中交代
-
香川、自身初の3戦連発ならず 好機演出でドロー貢献
-
現地ロシア人も日本代表を応援 “ホーム”感増したセネガル戦
-
日本―セネガルの舞台エカテリンブルク 女帝に地名由来
-
東京五輪世代の“A才教育”継続!W杯にU19同行 協会も手応え
-
久保くん W杯生観戦で刺激「世界最高の舞台感じ取れた」
-
U―19代表、セネガル戦もスタンド観戦 26日に帰国の途
-
井手口、巻き返し誓う「悔しい経験した」リーズ合流へ出発
-
ケーン3発!イングランド歴代最多6発大勝けん引で1次L突破
-
パナマ 6失点大敗も…歴史的1点で第3戦へ勇気
-
Cロナ3戦連発で16強だ!指揮官ハッパ「もっとデュエル必要」
-
イエロ監督 引き分け以上で16強も慢心なし「簡単ではない」
-
モロッコ指揮官 ジャイキリ自信あり「成功を収めているはず」
-
ブラジルに痛手…ドウグラスコスタが最終戦を欠場へ
-
スイス“双頭の鷲弾”規律委調査開始…2人否定もパフォに政治的意図か
-
スパイクにコソボ国旗が…「スイスの挑発」とセルビア紙報じる
-
ロシア 1位通過へ走り勝つ!指揮官「2勝は偶然ではない」
-
タバレス監督 無敗対決で強力2トップ爆発期待「良い機会」
-
エジプト サラーに初勝利託す!肩に不安も指揮官期待大
-
サウジ 24年ぶり白星へ闘志「国の威信懸けて戦う」
-
クロース起死回生!“世紀の逆転劇”W杯史上最遅50分決勝弾
-
クロース劇的!後半アディショナルタイム弾は今大会10点目
-
スウェーデン 猛攻耐え続けるも無念…指揮官「最悪な結末だ」
-
エルナンデス 韓国戦で決勝弾!代表通算50号を喜ぶ
-
孫興民 意地のAT弾!連敗に落胆も“奇跡の逆転突破”目指す
-
横浜FC、甲府撃破で6位 カズ記録更新も不満「短すぎるね」
-
前半同点弾の乾「得意のコースだった」、本田は後半に同点弾「緊張感続く」
-
コロンビア3発快勝!ハメス絶妙アシスト ポーランド敗退決定
-
コロンビアが前半に先制 ハメスがスタメン復帰で芸術的アシスト
-
大久保、磐田へ電撃移籍!川崎F復帰わずか半年 名波監督熱烈ラブコールで決断
-
西野監督「粘り強く戦えた」「圭佑は対応してくれた」「勝ちきりたかった」
-
セネガル シセ監督、2度リード守れず「集中力を欠いていたのかもしれない」
-
先制ゴールのセネガル・マネがMOM「勝てると思っていた。残念」