延長突入寸前…日本、悲劇の12秒 ぼう然、絶句 これが「本気のベルギー」か

2018年07月03日 09:48

サッカー

延長突入寸前…日本、悲劇の12秒 ぼう然、絶句 これが「本気のベルギー」か
<ベルギー・日本>後半終了間際、シャドリ(左)にゴールを許す川島(撮影・西尾 大助) Photo By スポニチ
 【W杯決勝トーナメント1回戦   日本2―3ベルギー ( 2018年7月2日    ロストフナドヌー )】 日本代表は2日(日本時間3日)、ロストフナドヌーで開催された決勝トーナメント1回戦でFIFAランク3位のベルギーと対戦し、2―3で逆転負けした。後半に原口、乾のゴールで2点を先行するも同点に追いつかれ、試合終了間際にカウンターから決勝点を奪われた。日本サッカー史上初の8強入りはまたしてもかなわず、西野ジャパンのロシアでの戦いが終わった。
 奇跡は起きなかった。西野朗監督(63)はぽっかりと口を開け、ピッチに崩れ落ちる選手たちをぼう然と見つめるしかなかった。FIFAランク3位の強豪ベルギーを相手に序盤から真っ向勝負を挑んだ。2点をぶち込み、リードした。だが世界の壁は、8強の壁は果てしなく高い。延長突入かと思われた後半アディショナルタイム、本田の直接FKで得た左CKがGKクルトワにキャッチされてから12秒後、カウンターからシャドリに勝ち越し弾を許した。

 現実を受け止めるまで時間が必要だった。西野監督は遅れて取材ゾーンに現れると「W杯の怖いところでしょうか。追い詰めましたけど何か足りないのでしょうね。試合をコントロールできる時間帯はあったが、やはり本気のベルギーが、そこにありました。(差は)わずかだが、全てだと思います」と絞り出した。目は真っ赤だった。

 8強の壁。西野監督は4月7日の就任後から日本の悲願である8強をイメージしてきた。「長丁場の戦いを固定したメンバーで戦えるとは思っていない」と大会直前の親善試合3戦で登録メンバー全23人を起用。1次リーグ第3戦ポーランド戦では先発6人を変更して主力を温存させた。日本協会の18年度予算はW杯8強を想定し、過去最大規模の約236億円。指揮官は「02年日韓、10年南アフリカは全てを出し尽くして1次リーグを突破した感があるが、今回は違う。まだ余力はある」と本気だった。

 悲願の目標には届かなかったが、戦前の下馬評を覆し、世界の強豪と互角以上に渡り合った。関係者によれば、日本協会は西野監督に続投を要請する見通しだ。日本サッカーに大きな収穫をもたらし西野ジャパンの挑戦が幕を閉じた。

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