【西野監督と一問一答2】セットプレー失点「分かっていてもやられるのがW杯」

2018年07月03日 06:32

サッカー

【西野監督と一問一答2】セットプレー失点「分かっていてもやられるのがW杯」
<ベルギー・日本>ベルギーに逆転負けで8強進出を逃し、ぼう然とした表情の西野監督(撮影・西尾 大助) Photo By スポニチ
 【W杯ロシア大会決勝トーナメント1回戦   日本2―3ベルギー ( 2018年7月2日    ロストフナドヌー )】 サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会は2日(日本時間3日)、決勝トーナメント1回戦が行われ、日本(FIFAランク61位)が強豪ベルギー(同3位)と対戦。2―3で逆転負けし、史上初の8強進出はならなかった。後半3分に原口元気(27=デュッセルドルフ)、7分に乾貴士(30=エイバル)がゴールを決め2点先行するも3失点した。02年日韓大会、10年南アフリカ大会に続き“16強の壁”を越えることができなかった。
 試合後の西野朗監督との一問一答は以下の通り。

 ――ハリルが積み上げたものを残しながら自身の色をつけることができたか。

 「ハリルホジッチ監督が積み上げてきたスタイル、チームにもたらしたものは大きいと思う。継承すべきところはしなければならない。監督が伝えてきたコンタクト、縦への速さは間違いなく必要とするところ。選手に染みついているところもある。それに対してオリジナリティーとは言えないが、自分なりのアプローチでチームにアクセントを与えてきたつもり。その変化を選手が感じて取り組んでくれた成果だと思う」

 ――日本サッカーの悲劇と言えるか。

 「なかなか認めたくないゲームでもあった。そういう感覚は強くある。やはり敗戦はしっかり認めないといけない事実がある。強い失望はある」

 ――選手たちがベスト8が目標と言っていた。期待を上回るパフォーマンスだったか。

 「おそらく選手もすべて力を出し切ったゲームだと思っているだろう。いいサッカーは表現できたが、目標としていた試合を突破できなかった。結果に対して成功とはもちろん言えることではない。このW杯を次につなげていけるかというところに日本サッカー界の意義がある。4年後に今大会のチャレンジが成功と言えるようなサッカー界でいてほしいと思う」

 ――勝ちきるノウハウ。高さ対策が次のステップ。

 「その通りだ。攻撃に関してももっともっとステップアップできる部分はたくさんある。1カ月でもポジショニング、ボールスピードの変化、コンビネーションがよくなればチャンスは膨らむ。攻撃の精度は上がる。DFの部分も1対1、2対2で対応するのではなく、ベルギーの両サイドを消して攻撃に出て行くかがポイントだった。グループで対応する部分を増やして個の力を消していく。そういうプレーができたが、最後が数センチ、0コンマ何秒の違いでやられている。そういうところで対抗していく必要があると思う」

 ――CKから2失点。セットプレーから失点の対策は。

 「身長が10センチ違う選手に対応しなければならない。あらゆる策で対応しているが、分かっていてもやられるのがW杯、世界レベル。下の世代もやられている。相手の心拍数が高まってない中でやられるのは悔しい。さらに対応策を考えていかないといけない。FK、CKでやられている」

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