【明治安田生命J1第9節第1日 湘南1―0広島 ( 2021年4月10日 エディオンスタジアム広島 )】
湘南が18歳のMF田中聡のプロ初ゴールで今季無敗の広島に勝って、今季2勝目を上げた。後半11分、中盤で相手のクリアを拾ったアンカーの田中がFW町野修斗(21)とのワンツーから抜け出して得意な左足でシュート。これが決勝点となった。チームにとっては仙台戦以来5試合ぶりの今季2勝目だ。
「ゴールは自分のミスからだったが、すぐ切り替えて町くん(町野)に渡して、僕が走っているのを見てくれていて、これ以上ないいいボールを出してくれた。あとは決めるだけだった」と田中は振り返る。プロ初ゴールについては「欲を言えば、自分のプレーもよくて勝利に貢献したかった」と謙遜した。
湘南の下部組織出身で、3月に高校を卒業したばかりの新人だが、今季は左CBやアンカーで9試合中6試合にスタメン出場、昨年も2種登録で17試合に出場し、早くもチームの主軸になっている。本職はMFだが、CBで出場することも多く、U―20日本代表候補にも呼ばれている。楽しみな若手がまた出てきた。